サイバー社会

インターネットの普及については今更言うまでもないが、自分の周辺においてもだんだん加速しているようだ。気がつくと私自身がかなり使っている。始めはメールとネットサーフィンくらいだったのが、ショッピングをネット上でするようになり、そのうちチケット、航空券、ホテルの予約が加わってきて、最近では株式のオンライントレードも手がけるようになった。

順序からすると株の前にネットバンキングが来るのかもしれないが、銀行関係は総て妻が取り仕切っているので私にとってメリットがないし、妻はわずかなネットバンキングの手数料が惜しいようで時間があるのも手伝って、自分で銀行まで出向いた方が良いと言っている。ただし、今朝の新聞に紹介されていたが、シティーバンクが手数料や登録料が無料というサービスを始めたようだ。早晩ほとんどの銀行がこのようなサービスを始めるだろうから、世の中も次第にネットバンキングになっていくのだろう。

ネットでのショッピングは、私のような面倒くさがり屋には便利なものだ。書籍や酒など規格が決まっているものは、ネットの方が安くて出かける必要もないので断然良い。それに我が家に居ながらにして世界中のものを注文できるので、今まで購入できなかった品物でも手に入れることだ出来る。先日は以前から欲しかったゴルフ関係の洋書を、アメリカの世界最大のネット上書店のアマゾン（amazon.com）で簡単に手に入れることができた。これは東京など関東圏以外に住んでいる者にとっては大きなメリットだ。衣料やスポーツ用品など体格などでサイズが変わってくるものは多少問題もあるが、次第にショッピングもネット上でのものが主体になっていく可能性が高い。

チケットやホテルの予約などは、その便利さや料金の割引の大きさなどを考えると、すぐにでもネット上のものが主体になるだろう。株式のオンライントレードは株式の取引と言うよりは、将来の資産運用を考えて、手軽で手数料の安いネット上でのミニ株やＭＭＦ、ファンドの取り扱いに慣れておこうというつもりで始めた。アメリカのデイ・トレーダーのように頻回に取引をするのではなく、長期保有を考えているので今までにそれほど取引をしたわけではないが、やはりわざわざ証券会社を通す必要がないのでこれも非常に便利だ。

それにこれは今のところ日本だけの特徴のようだが、今までパソコンでやっていたこれらネット上のさまざまな商取引は、次第に携帯電話で出来るようになってきている。と言うより、ほとんどの携帯電話がインターネットと繋がるようになってきたので同じことが出来て当然だろうが、それ以外にも携帯電話専用のサイトが毎日凄い勢いで出来てきている。私の場合もショッピングと証券会社のサイトは携帯電話に登録して何時でも利用できるようにしている。

このように便利なネット社会が訪れつつあるが、インターネットの世界は情報の８０%は英語で提供されているので、英語を使えないと不利益が生じる。私の場合も、ゴルファーのベン・ホーガンのビデオを５年前から探していて、どうしても見つけることが出来なかった。日本のゴルフ関係のサイトや出版社のサイトをウェッブ上で尋ねて見たが、どうしても見つからなかった。電話で聞いてもまるで反応がなく、もう諦めていた。

ところが、最近、別の用件でアメリカのショッピングサイトのbuy(buy.com)を利用したついでに、このビデオを検索をかけたところ数秒で見つかった時には、椅子から転げ落ちるほど驚くと同時に感激した。早速購入したので、今ごろは船便でトコトコ我が家を目指しているはずだ。アカウントの取得や手続きに英語が必要だが、中学生程度の文法だし辞書を片手に見ていけば理解できることなので、やはり英語を敬遠しがちな日本人も今からのネット社会では、英語は億劫がらずに積極的に使うべきだろう。

ビジネスマンも今後は英語とインターネットをどれほど上手く利用できるかが、資質の大きな要素になっていくと思われる。考えてみれば、今私がこのような情報を発信しているのもインターネットがなければ不可能だ。インターネットが出現した時に、このシステムは世の中を変えていくことになるのだろうと直感したが、それが次第に現実のものになってきているようだ。