田中真紀子どうなる!?

また自民党が得意の恫喝作戦を取っているようだ。小泉純一郎の総裁選挙の応援演説で田中真紀子が発言したことに対して、自民党の幹事長や幹部が脅しや恫喝している。これは田中真紀子氏が小渕前首相の死について「お陀仏」と言ったということについて、不謹慎であり党紀委員会にかけるだの脅しをかけている。

国民にはかなり人気のある田中真紀子代議士だが、実は私は彼女のことをあまり好きではない。それはあのダミ声と受けを狙ったような言動が私の好みではないからなのだが、今回ばかりは大いに彼女を応援したいと思う。 それは自民党幹部の卑劣な手段に辟易するのと、女性ながらその脅しに屈しない彼女の根性に敬意を表するからだ。

今回の騒動では田中真紀子の発言もあまり品が良いとはいえないが、選挙応援演説ではもともとそういう要素があり、自民党の候補者も品が良い事ばかりを言ってきたわけではない。それどころか自民党の候補者の選挙演説を聞いているとなんとひどいと思うことも多い。

それなのになぜ今田中真紀子代議士をこのように脅しているのかというと、断然有利だと予想されていた橋本元総理が意外に苦戦しそうで、小泉純一郎が党員選挙でトップになりそうなこと、そしてその応援をしているのが田中真紀子だという事情が大きく影響しているのだろう。 単に苛立ちをぶつけているだけではないだろうか？

それにしても毎度ながら野中元幹事長の脅しには呆れ返る。彼は本当にたちが悪いと思う。今まで何度彼の脅しをニュースで見てきたことか。そのたびに不快な思いをしてきたが、今回は女性一人に党の幹部が寄ってたかって攻撃しているのを見ると、「もう、えい加減にせんかい！」と言いたくなる。 本当にどうしようもない政党だ。

こんな幹部を戴いている党だから、末端の党員は見限っていて、幹部の意向にもかかわらず橋本元総理に票が集まらないのだろう。もう末期的な状況だ。 それにしても我が国の政治は本当に三流だと今更ながら痛感する。とここまで書いてきた時点で、テレビではなんと「田中真紀子が謹慎して、選挙応援を止める」とのニュースを流しだした。

なんと言うことだ！　やはり彼女も圧力に屈したのか？　それとも作戦があってこのような発表をしたのだろうか？　なんかむなしい結末に終わりそうな予感もするが・・・・・。