同窓会２

昨日、中学校の同窓会が開催された。前回の同窓会は４年前だったから、久しぶりの再会ということになる。年齢のせいか、昔一緒に中学生活を送った仲間は無性に懐かしい。この中学は公立だったが、小学校と同じメンバーが進学してきて、９年間をほとんど同じ顔を見て学生生活を送ることになる。ただし、何度も同じクラスになる者がいるかと思えば、９年間で一度も同クラスにならなくて記憶にあまり残らない者もいる。大雑把に言って、半分の者は９年の間に、一度は同じクラスになっているのではないだろうか。

この同窓会は何時も楽しみにしていて、大変愉快な時間を過ごしているが、今回は特に素晴らしい会だった。それは学生時代に仲の良かった旧友が出席していて会話が弾んだこともあるし、一人の懐かしい女性に会ったというのも大きいと思う。彼女とは今までの同窓会では会ったことはなかったので、３０年ぶりの再会になるだろうか。偶然、３次会で私の前に座っていてのだが、「北尾君でしょう？」と話しかけてきた。その時、彼女の顔を見た瞬間、遠い記憶が蘇ってきた。「ひょっとしてＫさん？」、思えば彼女は一次会からずっといたのだが、不覚にもまるで気づかなかった。

彼女は私の旧友 I 君のガールフレンドだった。小学校から高校までずっと一緒で仲の良かった我々男３人組はよく行動を共にしていたが、その中の一人が I 君だった。あれは高校１年の頃だったと思うが、I 君と彼女が企画する形で彼女の女友達２人を加えて、３対３でデートをしたこともあった。その頃、I君に彼女とのデートの様子をしばしば聞かされたものだった。と言うよりこちらが根ほり葉ほり聞きだした、と言ったほうが正確かも知れない。

結婚した後、彼女は熊本に住んでいて、私が熊本にいた頃は結構近いところに住んでいたようだ。彼女は２５歳から現在まで熊本に居るということなので、かれこれ１５年間は彼女と熊本で近くに住んでいたことになる。同窓会名簿でそれに気づいたのは、私が熊本から北九州市に転居した後だったが、妙に不思議な気分だった。多分、転居前に彼女が同じく熊本市にいると知っていたら、学生時代を話題にしてお茶でも飲んでいただろうに・・・、そう思うとちょっと残念。

３、４次会ではその場にいた彼女の友人３人と一緒にそのような話をしていると、非常に懐かしくて時が過ぎていくのも実に速かった。気が付くと深夜２時を過ぎていて、幹事の「同窓会もこの辺で終わりにしましょう！」と言う締めの言葉で、私はヨタヨタした足取りで下関駅の前にあるホテルまで歩いて帰った。後で聞いたところでは、彼女たちは場所を変えて女性４人で明け方まで話し込んでいたらしい。 いやはや、中年女性のバイタリティーには全く恐れ入ります（と言っても、この４人は５０歳前にしては若かった！）。
と言うことで、まだまだここに書ききれないくらいのエピソードも幾つかあったのだが、今回はこの辺で筆を置くことにしましょう。

これは偶然だが、私が１０日後に仕事で上京する際に、I 君と１５年ぶりに再会する予定にしている。今回の同窓会の話はちょうど良いお土産になったと思う。この再会も待ち遠しい。

Ｐ.Ｓ. （以前、このコラムでも載せたと思うが、当時、我々３人組のもう一人Ｔ君はハンサムでスポーツ万能、その夜も彼のファンだったという女性が何人かいて、彼の話題ではかなり盛り上がりを見せた。私も彼との思い出は多いが、高校２年の時に彼と二人で一週間の行程で大阪万博に行き、近畿地方の景勝を訪ね回った事が懐かしい。彼は早稲田大学を卒業後、松下電器に就職して学生時代から得意だった語学を生かして活躍していたが、仕事で住んでいた西ドイツで交通事故に遭遇した。それは彼夫婦と子供一人の３人が亡くなるという悲劇的な事故だった・・・・。合掌！）