マグワイヤ
　

マグワイヤの６２号ホームランをめぐって大騒ぎが起こっているがあれはどう見てもおかしいと思う。 ６２号にはあまり価値はなく２、３年もすれば見向きもされないと思うがどうだろう。価値があるのは今シーズンが終了した時点で打っている ６５号とか６６号だと思う。

例えばベーブ・ルースの６０号とかマリスの６１号だ。それは１シーズンで打ったホームランだから価値はあると思う。６２号なんて単に
それまでの記録を抜いたと言うに過ぎない。これなんか４億円の懸賞がついたりして話題になったが今年だけの事だろう。 誰もベーブ・ルースがそれ以前の記録を塗り替えたホームランの本数など知らないと思う。知っているのはあくまで６０号だ。

どうもマスコミというのは自分で考えないでただ流れに乗って報道する傾向があると思う。

マグワイヤは凄い記録を作ったものだが、これはオリンピックなら追放処分でしょう。というのは彼がステロイドを使用しているからだ。 同じスポーツでオリンピックはだめで野球は良いというのはおかしいと思う。人間の体に対する作用、副作用は同じはずで野球だけ 容認しているのはどうにも解せない。

彼はあれだけの体格だしスリムな時でもかなりのホームランを打っているので筋肉増強剤を使う必要はないと思うのだけども大リーガーの 中にいるとやはり異常な競争意識が芽生えるのかも。 オリンピックでもあれだけ厳しく禁止され副作用の啓蒙もされているにもかかわらず未だに使用して摘発されている。

どうも人間は激しい競争の中に投げ込まれると命が縮まろうと競争を勝ち抜きたいという欲求が出てくるようだ。 そういう私なんかも大学院の時代は研究の実験中にアイソトープの少々危ない使い方をしてでもデータが欲しい時が合ったので 気持ちは分からないでもないが。

それにしてもアメリカ人の筋肉崇拝はかなりのものと思う。アーノルド・シュワルツェネッガーなどかなり人気があり映画でも引っ張りダコだが彼のもステロイドで作った筋肉だ。筋肉の変わりに命を縮めているわけだから映画俳優も大変だと思う。

それにしても未だにステロイドを容認しているアメリカ野球界の体質はどうなっているんだろう。不思議なことです。