整体

茹だるような酷暑も過ぎ去って、一年で一番気持ちの良い季節になっている。私も子供の運動会やゴルフコンペなどで体を動かす機会が増えているが、どうも近頃体の故障が目立ってきた。今週の連休は中学生の娘の運動会で綱引きに出たところ、緒戦に負けてつい力が入ったせいか、左の手首が痛み出した。心配していた翌日のゴルフでは特に痛みも出ずに事なきを得たが、５０歳を目前にして体のあちこちにガタが生じているようだ。

昨年末から頚椎のヘルニア、左手首の腱鞘炎、右外反母趾、ギックリ腰（これは最近ほとんど起こってない）と整形外科の分野の病気ばかり起こってくる。これらはゴルフにとって都合の悪い病気で、ゴルフが趣味の私には非常に困ったことだ。幸い、現在、治療やトレーニングが良く効いていてゴルフにもそれほど影響なくプレー出来ているが、いつ何時再発するか不安な面がある。これらについては病院に行く時間が取れないので、自分なりに自宅でいろいろ治療をしている。

まず頚椎だが、これは週に３回くらい自宅で牽引をしている。一回につき２０〜３０分くらいはテレビを見ながらだが牽引に当てている。これはかなり有効なようで、牽引を始めた２月以来、一度もヘルニアの症状が出ていない。ただし、ヘルニアは厳然としてある訳だから、一生涯引っ張らないといけないだろう。先日、ゴルフコンペで一緒になった医師も偶然頚椎ヘルニアを持っていて、お互いにその話題で盛り上がったが、彼も手術はイヤだからという理由で牽引をしていて調子は良いとのことだった。彼の場合は、一生使うつもりなので２００万円する牽引器具を購入したと言っていた。私の場合は、５万円だから凄い違いだが、機能的には問題ないので暫らくはこのまま今の物を使っていこうと思う。

次に腱鞘炎だが、これは今までいろいろ治療してもあまり効果なくて誤魔化しながら来た。ところが近所に整体の治療院があるのを知り好奇心の強い私としては早速行ってみた。これが何と我が家と同じブロックで我が家の５件先にあった。宣伝の看板などがいっさいないので、ごく近所なのに全く気づかなかった。そもそもここを尋ねた目的は背中や腰を痛めやすいのを、どうにかならないかというものだった。一通り治療が終わって、雑談をしている時に腱鞘炎のことを話したら、手首をいろいろ触って動かした後にテーピングをして「３日くらいテープを張っていてください！　その時はかなり良くなっているはずです。」と言うことだった。

今まで散々治療をしてきたので、こんな事では今までと変わらないだろうと半信半疑だったが、これがすこぶる調子が良い。今までだとゴルフの打ちっ放しに行った後などは手首の痛みや重い感じが何日も続いたものだが、それが全くなくなった。一応、リストバンドをしてゴルフをしているが、全く手首を意識しなくてプレーできることは嬉しい。私の場合は骨盤の歪みが背中や腰痛の原因になっているので、その歪みを治せば背筋痛なども改善するということだった。まだ整体を請け出してそれ程時間が経ったわけではないが、それ以来ギックリ腰や背筋痛も生じてない。これは私にとって嬉しい誤算で、月に一回で良いというのに毎週、整体治療を受けている。

外反母趾は歩行中に右足の親指が痛むので始めは痛風を疑った。しかし、尿酸値も正常で歩行中だけの痛みなので痛風の可能性は低いと考えて、いろいろ調べて外反母趾だろうという自己判断に達した。そうこうしている内にこれも整体院で、「これは外反母趾でしょう」と言われて、やはりそうかと言うことになった。革靴などあまり履く機会のない私が外反母趾になるのは不思議な話で、考えられるのは以前にここで紹介したあの重いウオーキングシューズが怪しいと思うようになった。

そこで通勤を普通のシューズに変えたら、案の定、痛みもほとんど消えた。そのような訳で、今は体全体がほとんど問題のない状態になっている。ゴルフもこれほど万全の体調でプレーできるのは何時以来だろうかと思うくらい好調で、そのせいかコンペでも今までなかったほど良い成績が出ている。やはりスポーツは体が土台で、そこがしっかりしてないとテクニックだけ磨いてもだめなのだと再認識させられた。出来れば、この先ずっとこの調子が続いて欲しいものだ。