今年を振り返って

出口の見えない不況のトンネルに入ったままの今年も、速いもので残り一週間となった。自分なりに今年の出来事や目標の総まとめをしてみたい。まず政治だが、小泉首相の改革への熱意はかなり熱いものがあるものの、やはり抵抗勢力によって殆どの改革案は骨抜きにされたという感じだ。これは小泉首相がどうのこうのというよりも、日本は一度本格的に政権交代がないと誰が首相になっても変化ないと思う。

考えてみると、先進国で戦後５０年以上、これほど永い期間を実質上一党が政権を占めた国は日本以外ではないのではないか。このために政官財の癒着が日本中隅から隅まで強烈に形成され、国が変化しなければならない時に抵抗勢力が強大に作用して、利権を手放すことには命がけで抵抗する。これは中央だけでなく、日本中で見られることで２１世紀型の変化の激しい社会では大きなマイナスに作用してしまう。

これを解決するのはやはり政権交代しかないと思う。一人や二人の熱血漢政治家の登場くらいでは根深く張り巡らされたエスタブリッシュはびくともしない。ところが政権交代が起こると、大勢の抵抗勢力も政権党から外れて一掃されるし、彼等と結びついていた官僚や財界人も腐れ縁のない新しい政権により監視、懲罰されるので、それ程あくどい事も出来なくなってくる。そうして初めて澱んでいた川の流れも清浄化して来るのではないだろうか。とは言っても、日本の場合は世界的に見て例がないほど政治に関して大人しく無関心なので、肝腎の政権交代が起きる可能性がかなり低いことが大問題だが。

次に個人的には年初めに、その年の目標として課題に掲げている禁煙や徒歩通勤は完全に日常生活の一部になって、わざわざ目標にする必要もない状態になってきた。問題はダイエットだが、これがやはり一番難しい。飲む食うといった本能との戦いにいつも敗れていて、次第に体重も増加して来ている。身長１７６センチで現在体重７４キロだが、これを６８キロくらいに持っていきたいのだが。間食を殆どしないので酒さえ減らせば簡単に達成できるのだろうが、これが「言うは易く行なうは難し」で殆ど不可能に近い状態だ。

今年のゴルフでの目標はシングルハンディ入りを目指していたが、これもだめだった。ハンディキャップ１０になって４年の歳月が流れたが、今年は例年より期待していただけに少々落ち込み気味だ。しかも一時成績も良く、あと一歩の所まで行きながらフォームを壊して夢を自ら手放した形になったので、なおさら不甲斐ない。しかし、アヴェレージスコアはキャリア２７年で今年が最も良かったので、いずれシングル入りは可能だと思って入るのだが・・・・。やはりもう一段レベルアップを図って、余裕を持って壁を超えるようにしないと来年もプレッシャーに負けてしまうかも知れない。

こうして振り返ってみると、個人的には良くも悪くもなく平凡な一年だったように思われる。社会的には是非、政権交代が実現してほしい。これさえ起これば、現在マスコミ等で報道されているかなりの懸案が解決に向かっていくと思うのだが・・・。しかし日本では、こんなことは幕末のように黒船が来ないと無理なのかもしれない。