東京消防庁

昨朝、診療前にワイドショーを見ていて椅子から転げ落ちるほどビックリした。東京消防庁の幹部が民間なら月額５０万円〜４００万円（月額ですぞ！）の家賃を要する都心の超高級住宅にまったく部屋代を払わずに住み続けているということだ。これは待機宿舎といって都内に１４１物件あるという。 つまり東京消防庁だけで１４１人がこのふざけた優遇を受けていることになる。中央官庁の官僚の住んでいる官舎の問題点を追求しているレポーターも驚いていたが、この消防庁の待機宿舎に比べれば中央官庁の官舎など可愛いものだ という。全国の地方自治体が巨額の赤字で苦しんでいるというのに、 このあまりにも度外れた豪華な宿舎に住むという脳天気振りには開いた口が塞がらないといった感じだ。

これは当然のこと高級幹部のみで、現場の消防士は一転して酷い待遇だ。ある宿舎では消防士をぼろい安アパートに１３人を９室に詰め込んでいるのが判明している。このような施設が７３箇所にのぼるらしい。生命の危険に曝されて消火活動をする消防士をタコ部屋のような所へ押し込めて、ゆったりとデスクワークをしている事務方は高級住宅に住むというこの脳天気さはちょっと理解し難い。よくもこれだけの理不尽さを今まで黙認してきたものだと呆れかえる。

それにしても日本の役人天国の酷さは度外れていると思う。これはどうしてかと考えると、日本人独特のお上意識と温和な国民性によるのではないだろうか。こんな状態はそれを許している国民の責任が大きい筈で、このあたりが私にはどうも理解できないところだ。こんな時はあの瞬間湯沸し機のような石原都知事に烈火の如く怒り狂って欲しいところだが、 知事は彼ら高級幹部の親分でもあるわけであまり期待は出来ないのではないだろうか。

今や日本中に蔓延る官僚支配の弊害があらゆる所に見られるが、やはりこれらは５０年以上に渡る自民党一党独裁がもたらしたという話に帰着するのだと思う。それらはもう悪い所にバンソウコウを張っていくというツギハギだらけの治療ではどうしようもない所まできていると思う。もうそろそろ官僚支配という明治以来の中央集権的システムを一度ぶち壊さないと、不必要な特殊法人を 必死に造ってその法人への天下りするなど彼らの税金を食いものにした 行為は絶えることはないだろう。こんなことでは我々がいくら税金を払い続けてもざるからどんどん漏れていってしまうだけだ。 彼らの税金を食いものにする悪行のために年金など日本のシステムがガタガタになって、官僚だけが優雅な生活をエンジョイしているなんてとてもじゃないが許されることではない。