禁煙

このホームページでも書いているが去年まで２３年間喫煙をしてきた。禁煙をして１年以上になるがこれも完全な禁煙とは言い難いところが有る。というのは飲み会やゴルフの時にたまに煙草を吸うことがあるからだ。ただそういう時以外はまったく吸わないのでほとんど禁煙できていると思っている。健康にはうるさい医者仲間でも喫煙者は結構多い。彼らも禁煙は考えているし何度か試みたこともあるようだが禁煙はそれほど簡単ではない。私にしても５回目の禁煙だった。やはり初めから吸わないのに越したことはないのだろう。

そもそも私が禁煙できたのも健康上の問題があったからだ。と言っても虚弱児であったとか何か持病を持っていると言うことではない。実際はむしろ逆で体は健康だしあまり医者にかかったこともない。 どういう事かと言うと私の両親の問題に関わっている。両親が糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満と生活習慣病のデパートみたいな人間でしかもこれらは遺伝的要素が影響すると言われているので私もまずい運命にあると言うことになる。

遺伝だけはどうしようもないのでせめて後天的な要素だけでも病気になりにくいようにしようと思って減量、禁煙、運動にはかなり気を使っている。そのせいか定期的に調べている血液検査でもすべての項目で正常値だし、まったく現在のところ健康には問題ない状態と言える。 一病息災ではないが今のところ両親の遺伝的問題を良いほうに利用していると思う。

禁煙の実際の方法だが今回は以前に４回失敗しているので二コレットガムと言うニコチン含有の禁煙用のガムを使用した。まず初めにインターネットでアメリカから取り寄せて使い出したが日本の問屋にもあることが判明しそこから購入して合計２箱を使った。

これは人によって会う合わないが有るようだが私にとってはかなり有効だった。ニコチンの禁断症状が軽くて比較的容易に禁煙に持っていけた。ただ私の友人は刺激が気になって使用を途中で断念したので会わないとだめなようだ。それと今のところ保険適応ではないので一箱で １４０００円くらいするのを覚悟しておかないといけない。 これも禁煙できれば煙草代だけを考えても安いものでニコレット２箱使っても３〜４ヶ月禁煙すれば元は取れる。

ただ禁煙は何時もそうだが持続していくことが難しい。禁煙の難しさは麻薬を止めるのに等しいと言う学者もいるくらいでこれを持続していくのは並大抵ではない。麻薬は入手するのに苦労を伴うが煙草の場合は道端の販売機ですぐにも手に入るし宴会などの誘惑も多い。 やはりある程度の意志の強さも必要だろう。 それでもいったん止めてしまうと吸いたい気持ちはどんどん失せてくるのでその辺まで我慢するのが肝心だろう。

煙草の怖いところは１０年くらい禁煙していても、たった１本吸ったのを契機に再び喫煙を始める人がいることだ。そんな人を私自身、何人も見てきている。 本当に怖い習慣である。これがなかったら大勢の人が癌や心臓病にならなくてすんだだろうにと思うとコロンブスも厄介なものを持ち込んでくれたものだと思う。

今年も忘年会シーズンを無事に乗り切らないといけないと思っている。何しろ今まで宴会の時に禁煙に失敗してきた前歴があるから。
また来年も禁煙が続いていると言うエッセイを書きたいものだ。