11月２日

日常過ごしていくうちには特に記憶に残るようなこともなく過ぎていく日々もあれば、強烈な印象を残すような事柄がまとまって起こる日もある。昨日（１１月２日）がそうで、私にとっては 特別な日だった。まずはアメリカ大統領選挙の日であり、５０年ぶりのプロ野球の新規参入球団が決まる日でもあり、夜には格闘技「プライド」が待っていた。

米大統領選は今日世界中の人々に大きなな影響を与える政治イベントであり、 もちろん我々日本人にも様々な関係を持ってくるだろう。例えば先日イラクでテロリストに殺害された香田さん に関しても、もしブッシュ大統領が前回大統領選で負けていたら八つ当たり的なイラク戦争も起こることはなく香田さん自身も死ぬこともなかっただろう。このように米大統領が変わると直接的にも間接的にも様々な影響が出てくる。

３日夜の段階でブッシュのほうが優勢であり、このままブッシュ大統領再選の公算が強いと思う。個人的にはアホ丸出しのブッシュは好きになれずケリーのほうが好感を持てるが、ケリーが大統領になると 中国重視の政策を採る可能性が高く、また保護貿易に向かう可能性が強いので貿易立国としてはあまり歓迎できない。加えて北朝鮮問題も現在の強硬姿勢から 米朝二国間での対話重視政策に転じることが予想されるので、拉致問題を抱えている日本にとってはブッシュのほうがベターなのかもしれない。

新規参入球団のほうは予想通りに楽天に決まった。これはオーナー会議が楽天を選ぶためにいろいろなイチャモンをライブドア側に突きつけたような面があり、かなり前から楽天に決まるだろうと様々なメディアで報道されていた。 この選考過程で判明したように今までのプロ野球機構には問題が多く、根本的にはナベツネに象徴されるプロ野球の前時代的なシステムを変えていかないとならないだろう。楽天にはその辺りの変革に若い力を発揮して欲しいものだ。

格闘技の「プライド」は見ごたえがあった。このプライドは真剣勝負でありプロレスのようなショー的な要素はなく、またボクシングやＫ−１のように立ち技だけなどとルールの縛りもない。試合が始まると一瞬の油断が勝敗を決したりするので目を離せない。簡単に言えば誰が喧嘩で一番強いかを決めるような試合であり、若者を中心に非常に人気がある。

特に昨日はミルコ・クロコップ、バンダレイ・シルバという２大スターがそれぞれ最強の格闘家の挑戦を受けるというので、相当に盛り上がったイベントになった。結果はその２人が順当に勝ったのだが、経過はどうな るか分からない緊迫した場面も多く、素晴らしい戦いだった。大晦日にはさらに選び抜かれた対戦も用意されているようなので今から待ち遠しい気持ちだ。

このように２日は私にとっては強く記憶に残る日になったのだが、もちろん興味のない人にはどうということはない平凡な一日だったのだろう。