オリンピック招致疑惑

ソルトレークシティ冬季オリンピックの招致に関するＩＯＣ委員の金権体質が話題になっている。１３人がかなり疑惑が濃厚のようだ。前のブランデージ会長はアマチュアリズムの信奉者だったし、まだオリンピック自体が今よりこじんまりしていたので、あまりオリンピックで金が動くことはなかったようだ。

ところが今のサマランチ会長は自分自身が会長選挙で金をかなりばらまいたという噂が乱れ飛ぶくらいだから、ＩＯＣ委員の金権体質はかなりひどいらしい。当然長野オリンピックもかなりやばいと言うことだ。今後長野オリンピックの調査も行われるようだが首筋がヒンヤリしている 日本側役員もいるのではないだろうか。これは相当大規模な事件になると思う。サマランチ体勢は長期政権の弊害で周りはイエスマンしかいなくて何でもやり放題だと言うことだ。

やはり政治にしても同じだが長期独裁政権は必ず腐敗してくるものなのだろう。今はサマランチも批判の声はあまり多くないが力が衰えてくると非難の渦が巻き起こるのではないだろうか。

ただこの問題はかなり根深い問題を含んでいると思う。以前、オリンピックはアマチュアスポーツの祭典だった。ところがオリンピックは世界最高のスポーツ大会だと言うことでプロも参加するようになった。そうなると宣伝媒体としても魅力があり、どんどん資金が流れ込むようになり今のような巨大なマーケットになった。当然これを管理するＩＯＣに強大な権力が集中することになり、今回のような問題が発生するようになったのだろう。 今更プロを閉め出すようなことは現実的ではなく、さらにどんどん肥大化する一方だと思う。今後はＩＯＣ委員を監視する制度を作っていかない限り同様な事件は続出するのではないだろうか。

世界中の注目を浴びるスポーツ大会だし世界平和のためにも意義のある祭典なので、こんな事件で興味が削がれるようなことにならないように今からしっかりした監査機構を早急に設ける必要があると思う。

それにしても強力な独裁体制を敷いたサマランチの罪は大きいと思う。