夏のゴルフ

今週の日曜日にホームコースでゴルフの月例競技に参加したが、これがいろいろと予期しない出来事の多いラウンドになった。この日は晴天で夏のような暑い日だったが、友人３人と私の４人で一組を作ってこの競技に出ていたので、競技という緊迫感はあまりなくて気の置けない友人とのラウンドを楽しんでいる状態だった。もちろん競技自体は上位に入ろうと真剣にプレー していたが、ラウンドの間はバカを言い合ったり冗談を発しながらのリラックスしたものだった。

こんなリラックスしたムードが良かったのかどうか、４人とも普段にないほど調子が良くてその中でもＵ君は８番ホールを終わってイーブンパーつまりすべてパーで上がっていた。９番では流石に一寸緊張したのか、パーオンしつつもなんでもない距離から３パッ トして３７にしたのは勿体なかったが、それでもワンオーバーは滅多にお目にかかれない素晴らしいスコアだ。

この調子なら優勝も狙えると思っていたら、なんと彼はこのホールで途中棄権することになった。それは彼はこの日の夕方５時から救急医療の当番医に当たっていて、この日１８番までプレーするとその出務に遅れそうになる危険性が出たための棄権だった。普段よりもスタート時刻が遅かったのにプラスして、この日は気候も良いせいで参加人数が 多く進行が遅かったのが災いした形になった。

９番ホールを終えた後、 後半をスタートする前に昼飯を取りながら雑談していたら、同じ組のＫさんが「私も棄権していいですか？　２人でのラウンドになり申し訳ありませんが・・・」と言い出した。おやっと思って彼を見ると、 普段の快活さがない。彼は体格は良く球も良く飛ばすが、日頃から暑さに弱くて何時もハーフ終えるとびっしょりになった下着を換えてふーふー言っているのが常だった。

しかしこの日は何時もと違ってその表情には苦悶の色があった。こういう時はやはり一番気になるのは心臓関連の病気で、今まで彼には既往はないとのことだったがやはり心配だった。この４人のメンバーは全員医者だったので考えることは同じらしく、急いで救急病院に行ったほうが良いとの結論に達して彼等とは別れた。後で聞くとその後が大変だったらしく、クラブハウスまで戻ったもののその後事務室で気分不良になり、酸素吸入をして救急車を待ちすぐさま病院に直行したとのこと（ちょうど 偶然その場に心臓専門医のクラブメンバーが居て応急処置を施したのが良かったらしい）。

そんなこととは知らずに、我々二人は呑気にそのまま後半をプレーしたが、私は後半も調子良く結局この日は６アンダーパーで終了した。ひょっとしたらこれは優勝だろうと思っていたら もっと凄いアンダーを叩き出した人が居て結局準優勝だった。それにしてもここのところ不調が続いていて、確か３〜４年は 大きなコンペで入賞してないはずだったので我ながら驚きだった（これもハプニングの１つだろう）。

帰宅して夕食時に美味いビールを飲んでいたらＫさんの奥さんから電話があり、心筋梗塞だったが応急処置などが良かったらしく軽症ですんだとのこと。狭心症くらいは予想していたが、心筋梗塞だったとは・・・・・。　不幸中の幸いですぐに退院できて普通に生活できるらしいから良かったが、 一歩間違うと大変な事態になっていた可能性もありほっと胸を撫で下ろした次第だった。やはりこれからの夏場でのゴルフにおいて、健康には細心の注意を払わなければならないと再認識した出来事だった。