邦画復活

この一ヶ月間で日本映画を３本見た。最近までどちらかと言うと洋画ばかりで邦画はあまり見ることは無く、特に映画館まで行って見ることはまずないといってよかった。ところが 近頃は日本映画界も大分活気が出てきたようで、そのせいか話題の邦画も数多く配給されてくるようになり、以前と比べると映画館での予告でも邦画の紹介が格段に増えてきた。

そういう影響もあり別に意識して邦画を選んだわけではないのだが、この一ヶ月間では期せずして３本もの邦画を見ることになった。その３本は「プルコギ」、「パッチギ２」、「大日本人」でそれぞれ予告編を見て興味を抱いていた作品だ。結果から言うと、 「パッチギ２」は非常に面白く、「プルコギ」はまあまあで、「大日本人」は最低だった。

「 パッチギ２」は井筒監督の作品だが、前作「パッチギ」がかなり楽しめたのでその続編として封切りされたら必ず見ようと思っていた。妻はあまり気が進まなかったようだが、 夕食後でアルコールが入っていて私が運転できないために半分無理強いして映画館へ向かった。 と言っても、映画に行くのはこの時間帯が常で、ほとんど自分の運転で映画館まで行ったことはないが。

ところが実際に見てみると、妻にもかなり共感できるものがあったようで好評だった。これだから映画は実際に見てみないと分からないと思う。内容は前作からの続きで 、ちょうど我々が大学生生活を送った頃の時代の話だった。 前作の「イムジン河」のように映画全体を貫いて印象付けるような挿入歌はなかったが、前作との繋がりも無理はなく期待を裏切る出来ではなかった。

「 プルコギ」は韓国料理をめぐる料理コンテストの映画でストーリーは単純なのだが、これは何と北九州市、それも若松区にこの主人公が営む食堂があるという設定で、見慣れた景色がふんだんに登場した。 他にも小倉の繁華街や戸畑の町並みなどが出てきた。普段、全国規模の映画で北九州市が舞台の映画はほとんどないのでこれだけでも結構楽しめた。

「 大日本人」はこれはかなり期待していたのだが、これ程期待を裏切られた映画も珍しい。何を狙っての脚本なのか全く判らなかった。まさに最低の映画だ。これはわざわざ料金を払って映画館に行くまでも無く、話題のためにどうしても見たい人はＤＶＤが出るまで待ってレンタルしたほうが良いと思う。ただし妻は結構楽しめたと言っていたから、この批評も個人差はあるみたいだが・・・・。