息子とゴルフ

先週、福岡で大学生活を送っている息子が試験が終了したとのことで帰省してきた。部活の合宿が始まるまで数日間暇があるとの事だったのでその夜は久しぶりに家族で 夕食をともにした。そして翌日がちょうど私の診療所が半ドンの水曜日だったので私のホームコースでゴルフのラウンドすることにした。 私としてはゴルフは月に３〜４ラウンドはプレーしているが息子とはまったく初めてのラウンドであり、僅か１０年前にはまだ小学生だった息子のことを思い出すとこのラウンドは感慨深いものがあった。

水曜日は 診療を終えて軽めの昼食を済ませてスタートホールへ急いだ。ゴルフキャリア１年の息子のプレーはパワーはあるものの、ボールを捉える技術やインサイドワークが未熟で私から見るとまだゴルフをプレーしていると言える代物ではなかった。スコアも私より４０打以上離れるような凄まじい大叩きをやらかしていた。ただ少ないながらジャストミートしたドライバーショットは私のボールを２０ヤードくらいアウトドライブしていたから、純粋にパワーだけならすでに息子に分があるようだ。

ここで思い出したのが、今から３０年以上前の親父とのゴルフだった。私と親父がゴルフをするようになったのが私が２２歳の時で、それから試験が終わるたびに帰省して２人でゴルフをした。それから私が２８歳で結婚するまでの６年間は 試験休みのたびに年間１０ラウンドは親父とプレーしていたと思う。残念ながらそこで親父は膝や腰を痛めてゴルフに終止符を打つことになってしまったが、その６年間は本当に 二人での勝負を楽しんだものだった。

今の息子も２２歳でありちょうどあの時の私と同じだ。あの時の私は初心者の常でボールは思うようにショットできずに親父を雲の上のプレーヤーのよう に 見ていたが、息子も多分同じような気持ちだろう。ただ私の場合は膝を痛めて以来スポーツはゴルフしかしてなかったので上達は息子より少しは速く、１年経った時点では調子の良い時は１ラウンドで１００を切っていた。今の息子よりはもう少しゴルフらしいプレーが出来ていたように思う。

息子の場合は未だに１００を切ったことがないが、ゴルフ以外に夏はサーフィン、冬はスノーボードにかなり熱を上げていて寧ろそちらのほうに熱中している状態。とてもゴルフに集中する感じではないようだ これでは息子と真剣に勝負を楽しむにはまだかなり時間がかかるだろうと思っていたら、何とその２日後にメールが送られてきて９５でラウンドしたとの事。先日のラウンドでは１３０ばかり叩いていたので意外だった が、伸び盛りの時期はちょっとしてヒントでこれくらい上達するものなのだろう。そんなことでいろいろな意味で記憶に残る今回のラウンドだった。