椎間板ヘルニア

先週の日曜日に朝起きると妙に腰が痛かった。これまでもぎっくり腰は何度となく経験したし、私にとって腰痛を感じることは別に珍しいことではない。しかし今回の痛みはこれまでのとはちょっと違っていたし、なによりも左足に痛みが放散しているのが決定的に違っていた。これは医者ならばまず第一にヘルニアの兆候であるとの疑念を抱く所見だ。

つまり腰椎から出て下肢に伸びている神経を椎間板が圧迫していることが考えられる。もしそうだとするとこれまでのぎっくり腰とはまったく違った腰痛で対処もまるで違ってくる。ぎっくり腰はほとんどの場合が筋肉痛にすぎず安静と消炎鎮痛処置で軽快するが、ヘルニアとなると 悪い場合は手術も覚悟しなければならない。

その日はゴルフが予定されていてキャンセルも考えたが、食事をしているうちに痛みも軽くなってきたのでいそいそとゴルフ場へと向かった。ラウンド中もたいしたことなくプレーできてゴルフ場を後にしたが 、帰りの車の中でまた左足に痛みがでた。それから帰宅して自宅のソファーに座ってゴルフ番組を見ていたらやはり左足に痛みが走る。硬い椅子だと問題ないのだが、柔からい椅子に座るとどうも良くないようだ。

これはやはりまずいとゴルフ仲間の整形外科医に電話すると、やはり一度詳しく調べたほうが良いので時間のあるときに彼の診療所を受診せよとのこと。そこで半ドンになる水曜日にＭＲＩを含めて精密検査を受けた。その結果はやはり椎間板ヘルニアだった。素人の私が見ても分かるくらい椎間板が神経を圧迫していた。

数年前に頚椎ヘルニアをやっているが、私の場合はどうも脊椎関係が弱点のようだ。と言うより、骨格が弱いのだろう。父親が長身、痩身で母親は身長は低かったが骨格はしっかりしていた。私は父親の骨格を受け継いだのだろう、幼少時から細身だった。思い返せば親父は骨格の疾患で６０歳くらいでゴルフをやめている。

幸いにも私の場合は軽症で、ソファーに座る時以外には痛みもなく、診察中やゴルフでも全く支障はなかった。しかしこれは軽視すると拙いと思って整形外科で毎日牽引したり理学療法に通ったら、痛みも一週間ほどで消えて今のところなんともない状態だ。件の整形外科医からは「本当は１〜２ヶ月間はゴルフを止めたほうが良いんだが・・・・」と忠告されているが、何ともないのに止める気にもならず結局ゴルフは続けている。そもそもこの医者自身がゴルフ狂で、ゴルフ場できついのを我慢してプレーしてて心筋梗塞をおこし 、病院に運び込まれて九死に一生を得たくらいだからあまり説得力はない。

前回の頚椎ヘルニアの時は首の筋肉を鍛えて牽引をして治ったが、腰椎も基本は同じで腹筋や背筋のトレーニングと牽引が良いとのこと。これからしばらくはテレビを見ながら 寝っころがって筋トレに励む必要があるだろう。ゴルフもラウンドだけにして、腰椎に負担のかかる打ちっぱなしはしばらく止めといた方が良いのかもしれない・・・・。