水道工事

一昨日、北九州市八幡西区の水道工事で3名が死亡する事故が起こった。正月早々悲惨な事故だが、それにしてもこの辺りでは水道工事がやたらと多い気がする。私の診療所の前の道では昨年の10月から3ヶ月連続で道路の掘り起こし工事がなされている。 とは言うもののこの工事は3ヶ月間ずっと続いているのではない。

実際には塗装道路のコンクリートを切断し剥がして地面を掘り水道管などの工事を終えて、再び土砂をかぶせてコンクリートで舗装しローラーで押し固めるという作業を毎月のように３回繰り返しているのだ。その度に大きな音が発生するのだが、一番困るのはコンクリートを切断する時の金属音で、これが出だすと診療にもかなりの影響が出る。特に聴力検査は正常には行なわれないくらいの影響が出る。

毎月行なわれるのだから、一回掘ったらその後塗装せずに続けてこの３回の工事を行なってもらえればずいぶん助かるのだが、どういう訳か一々掘削と塗装を繰り返している。これには流石に仏のけん坊もカチンと来て、工事を行なっている水道局に抗議の電話をした。その電話で担当者は平身低頭してこの工事の重要性と３回も掘削と舗装を繰り返す必要性を説明していたが、結局事態あまり変わらないようだ。

電話での説明の要約は、この工事は一見同じ工事を３回繰り返しているように見えるが、実際は上水道工事、ガス工事、下水道工事の三つの工事を行なっているのであり、やはり今回のような工事になってしまうとの事。そこで私がいくら三つの別の工事でも掘り起こす土地は同一の場所なので事前に話し合って掘削は一回にするか、コンクリートの切断が一回で済むように舗装をしないで次の工事に入れないかと尋ねるとそれも警察の指導などで不可能だとの返事。

この掘り起こしと塗装にかかる費用もバカにはならないだろうし騒音もかなり酷い。なんだか日本の縦割り行政の悪い面が総て出たような工事だが、本当にどうにかして欲しいくらいの騒音だし、車の通行や駐車場に車を入れるのにも支障に なっている。おまけに腹が立つのはこの工事は私の医院の診療が始まる午前９時になると大きな音を出して始まり、医院が昼休みになると工事もピッタリ中断する。そして午後の診察が始まる頃に工事もまた始まって午後５時で終了する。しかも 私の医院が休診になる日曜日には工事もしっかりと止んでいる。

まるで我が医院の妨害をするのが目的のように同じ時間帯に大きな音を出し続けている。まさかそんな事はないのだろうが、そんなこんなでこの工事に関しては腹のたつことが多い。ただ市の職員やその後に市役所の指示で来たのであろう現場監督の物腰が大変柔らかくて、 このままクレームを続けるのも大人気ないかなという気分にはなってくる。これも相手の作戦なのかもしれないが・・・・・。