春の散策

毎日通勤している道の草花も完全に萌え出して、いよいよ春本番という感じだ。冬のウオーキングも清涼感があってそれなりに気持ち良いものだが春のウオーキングはまた格別な味わいがある。それは道のそばの花壇に植えられている花や道端の雑草が一斉に萌え出してきて、その視覚的な効果が大きいように思う。気温も上がってくるので軽装で歩けるし、気分も軽くなってくる。

以前にも書いたことがあるが私が禁煙できたのもこのウオーキングに依るところが大きい。ある雑誌に書かれていたのだが、禁煙のイメージトレーニングできれいな空気を吸い込んで肺の汚れた老廃物を吐き出すというのがあり、これがウオーキングとピッタリ相性が合ってこのイメージトレーニングのおかげで禁煙が成功したようだ。それまで何度も試みていずれも失敗に終っていたのだが、今回はニコレットで禁煙した後に何度か挫折しかかったのだが、このイメージトレーニングのおかげでどうにか最終的な禁煙まで持っていくことが出来た。

禁煙をした場合、その後に体重が増加してその為にまた喫煙を始めることがよくあるが、その意味でもウオーキングは有効で私にとってウオーキング無しの健康は考えられない、といっても過言でないくらい歩くことの恩恵は大きい。
また気分的にも診察を終えて煮詰まった頭を歩いて帰ることにより次第に静めて、家に帰りつく頃にはすっきりした状態にもっていくことが出来る。 以前は雨が降ったりするとすぐに車で通勤していたが、今では大雨でない限り歩くようになった。それもイヤイヤではなく病み付きになって出来るだけ歩きたいという欲求が自然に沸き上がってくるようになった。

これは多分エンドルフィンというホルモン様物質が出てきているのだと思う。マラソンランナーがあの苦しいレースを走るのはランナーズハイといってこのエンドルフィンが出てきて気持ち良くなるためだと言われている。以前はエンドルフィンは体力を極限まで使い切った状態でしか出てこないといわれてきたが、最近では精神的に充足された満足した状態でドンドン出てくると言われるようになった。
多分私の場合このエンドルフィンが出てきていると思うのは、ウオーキングを始めるとこの上手く説明できない気持ち良さが湧上ってくるからなのだが、その辺りのことは「脳内革命」にも詳しく記載されている。

この毎日の徒歩通勤に加えて日曜日はゴルフでかなり歩くので、一週間に歩く距離はかなりのものになると思う。年齢のせいかもしれないが以前はスコアに固執していてゴルフ場の風景など目に入らなかったが、現在はコースの風景が目に染みるようになって、桜の美しさやツツジの赤が心に染みるようになってきた。
やはり人間にとって歩くということは動物としての本能に基づいた欲求なのだろう。一日オフィスで机にかじりついているのはその意味からも不自然なことだろうから精神衛生上も良くないと思う。

これだけ良いこと尽くめのウオーキングも、欠点は時間がかかるとか見かけが悪いなどいくつか有り、なかなか続かないことも多いと思う。 これはできれば日常生活の中に組み込んでやると上手く続けることが出来ると思う。例えば私のように通勤に組み込むとか、日常の習慣にしてしまうということが有効だと思う。この場合仲間がいれば続き易いでしょう。
さてそれではまた散歩に出かけるとしようかな。