株価大暴落

この一ヶ月間はリーマン･ショックに端を発した未曾有の株価暴落が続いていて、一体どのレベルまで下がっていくのか世界中で全くの疑心暗鬼状態だ。なんでも日本では２６年前の株価と同じ水準にまで下がっているらしく、失った１０年どころか失った２６年と訂正しないといけないほどだ。おまけに極端な円高で実体経済も打撃を受け ることが予想され、これまで戦後の日本を支えてきたトヨタやソニーなどの超優良企業がとんでもない程値下がりしている。

私も２０年位前までは株を保有していたが、現在は株は持ってない。ただここまでトヨタなどの株価が下がってくると、今のうちに買っておこうかというスケベ心が首をもたげてくる。と言うのは今の株価暴落は 日本の実体経済を反映してないのはどの評論家も指摘していることで、社会を覆っている空気が変わればこれらの超優良企業の株価はまず上昇に転じて、今では考えられないくらいの価格になることは間違いないだろう。

逆に言えば今が絶好の買い時期とも言える。これらの超優良企業がこの数年で潰れることはまず考えられないので（もし潰れるなら日本自体が潰れる程のダメージを受けているだろう)、余剰資金さえあれば絶対の買いなんだが･･･。問題は余剰資金がどれくらいあるかと言うことだ。少額しかなければ小遣い程度の利益しか手に出来ないだろうし、大きな利益を狙って預貯金全額をつぎ込むとなるとリスクが大き過ぎる。

ただこの千載一遇のチャンスが過ぎ去るのを指をくわえて見ているのも癪に障る話で、株をやっている者は オチオチ眠れない日々を送っているのではないだろうか。私にもその気持ちは良く分かるが、如何せんあまりに永く株から離れていたせいでまったく勘所が分からない。と言うかどの株価が企業の本当の価値を表していているのか 、実態よりどの位過小評価なのかがイマイチ掴めない。ただ総体的には株は買得な局面を迎えているのは間違いないだろう。

今まで安全を考えてソブリンなどの債権系で資産を運用してきたが、これも今回の株大暴落の余波を受けて元本を割りこむのは時間の問題だろう。現状を考えると、ここらで株に眼を向ける時期を迎えつつあるのかもしれない。 今の時点では資産の何分の一かでも株に振り分けて様子を見るのが賢明な方法 なのかもしれない。