OSについて

　

先日、３か月前に購入したパソコンをいつものように起動したところ、画面にプレインストールされているセキュリティーソフトの期限が切れるというメッセージが現れた。一週間以内にちゃんとしたセキュリティーソフトを装着する必要があるとのこと。 そこで推奨されているセキュリティーソフトは毎年５０００円也で鬱陶しいなと思っている時、以前妻がＮＴＴ西日本の光ファイバーと契約しているのならＮＴＴのほうから無料でソフトの提供があると言っていたことを思い出した。しかもそれは ＮＴＴと光ファイバーを契約している限り永久に無料だとのことだった。

そこでＮＴＴのホームページ上の説明を読むと確かにその通りだった。早速このソフトをインストールしようとしたが、これからが結構大変だった。まず説明を読むと２台目からは有料になる らしく、その方法は簡単に説明されているしその画面から直ぐに契約のほうへ進む道が示されている。ただし一台目の無料のインストール方法はどこにも載ってない。 いろいろ操作しているうちに危うくその２台目の有料のほうをインストールしそうになって直前で引き返した。その後無料のインストール方法を探すがどこにも記載はない。 そこで面倒だと思いながら添付されているマニュアルを引っ張り出して読んでみると、そこにはちゃんと無料のインストール方法が書いてあった。

結局、パソコンを購入した時に付随しているＣＤからインストールできることが分かったが、指示通りにパスワードなどを記入して進んでいくと途中で止まってニッチモサッチモいかなくなった。どこかで操作を間違ったのかもしれないと思い再度初めからやり直したが、やはり途中で同じ地点でぴったりと進まなくなって しまう。この時点で個人情報の登録などですでに２時間近く経過していて、しかも診療中に患者の切れ間を見て操作しているのでなかなか集中できない。というところで 、患者が途絶えてしばらくまとまった時間が取れたのでマニュアルをじっくり読んでみると、どうもＯＳが違うのでうまく進行しない可能性があることが分かった。

それは妻がこのソフトをインストールした時点ではＯＳはWindows Vistaであり、私が購入したパソコンはＯＳがWindows 7 に替わっていたのでＣＤも以前のものでは十分でなく、それに対応した別のソフトをインターネットから持って来る必要があるらしい。そこでこのセキュリティー会社のホームページを 訪れてやっとこさそのソフトをダウンロードした。そうしてそのポイントをクリアして進んでいったが、終わり近くなってまたマニュアルと同じ操作では進まない部分に出くわした。

どうもマニュアルの説明にある操作では上手くいかない。これはＯＳが違うのでマニュアルの説明も微妙に違うことによるのだろう。ただもうあと少しなのは分かっていたので、いろいろ試行錯誤して最終的にすべてインストールすることが出来た。試しにチェックしてみるとセキュリティー機能もしっかり働いているようだ。ここまで凡そ３時間かかってしまった。朝９時から初めて昼過ぎまでの大仕事だった。 ただこれで今の環境でネットに繋がっている限りはセキュリティーに気を使う必要もないので一安心といったところか。

あとで考えてみると、本来は３０分もあれば十分にできるインストール操作なのにこれ程の大仕事になったのは幾つか原因があると思う。まずは初めにマニュアルから出発せずにホームページから入ったために、既に一台インストールした後の２台目のパソコン用に有料で提供しているソフトについて終始している説明 を参照したこと。企業としては利益を生み出さない無料サービスにはあまり乗り気にならないのかも知れないが、有料分のコンテンツの懇切丁寧な説明とは大きな差があった。次にやはり参照したマニュアルのＯＳが違っていたこと。これが大きかったと思う。

そもそもそれ程頻繁に変える必要があるのかと思うほどＯＳは変わっていく。それも進歩していくだけなら良いのだがＯＳが変わるとそれまで使っていたソフトが使えなくなったり、使えても別の補助的なソフトを入れ込んだりする必要があったりで結構面倒くさい。Windows XP辺りから問題なく作動していて十分に使えるのに、どうしてこれ程ＯＳが換わっていくのかどうにも疑問に思うことが多い。なかには新しいＯＳでないと十分でないような特殊な仕事の人もいるだろうが、それはそれとして我々一般人用にそれまでのＯＳもちゃんと残しておいて欲しい。ところが何年かすると古いＯＳは次第にサポートされなくなって消えていく運命にある。 これはマイクロ・ソフトというＯＳでは世界で一つの独占企業の悪い側面が出ているのだろう。この点はグーグルに頑張ってもらってマイクロ・ソフトの悪しき独占を是正してもらいたいと思う。