雑感

　

日ごろの行ないが悪いせいか、 今年の梅雨は最悪の経過を辿っている。 土曜まではどうにか持ったなと思っていても日曜になると大雨というパターンが続いていて、そのせいで日曜のゴルフが中止やキャンセルが多く、どうにか出来ても一日中傘をさしてのラウンドとなっている。週に一日しかないゴルフは出来れば晴天のもとでやりたいが、 この時期それは贅沢だとしてもびしょびしょになってのラウンドだけは避けたいと思うのがゴルファーの心情だろうが、今年の梅雨はそれがことごとく裏目に出ている。

このパターンがちょっとずれると日曜は晴れで週日は雨ということになるが、どうもそうは問屋が卸してくれないようで日曜日が雨の確率は格段に高いような気がする。昔は雨でも台風でもゴルフをしていたが、さすがに最近はある程度の雨だとキャンセルを入れるということが習慣になってきている。本来イギリス発祥のスポーツであるゴルフは天候により中止になることはなく、雨天決行が常識なのだ。ところが我がホームコースは雨だとキャンセルをする会員が多くて、それが許される習慣があり私も次第にそれに流されてきている。あまり褒められたことではないが、３０年以上やっていると昔の情熱は薄れてくるのだろう。

閑話休題、 政界のほうでも低い雲が立ち込めているようで、管首相の退陣時期を巡ってすっきりしない天気が続いているようだ。首相の驚異の粘り腰とでも言おうか、土俵際まで追い詰められながら最後の足をしぶとく俵の上に残している。 その粘りには皆驚いているのではないだろうか？　中には安部元総理のように簡単に政権を投げ出す政治家も居れば、管さんのようにしぶとく粘って政権を維持しようとする政治家も居る。他の世界では違うだろうが、政治家たる者やはり一度頂点に立つと簡単に投げ出すのは潔いとしてあまり尊敬されないだろう。

与野党の 政治家や世間からバッシングされつつも、政権を放り出さずにどうにかして政権の座に居続けようとする執念はある種驚嘆するものがある。過去を振り返ると、吉田元首相も首相の座に対する執念は凄いものがあった。中曽根 元首相もそういう面があったのを考えると、後世に名総理などと評される首相はやはり政権の座に対する強烈な執念を持っていた人物が多いと思う。それからすると、管総理も今後は後世に名を残すような業績を挙げるように挽回していく可能性も無きにしも非ずかもしれないが、 これまでの行動を振り返るとちょっと無理かな？

それにしても日本の政治は個人的な好き嫌いや欲望で動いている面が強いようだ。今回の管下しでも 彼の政策が気に入らないというわけではなく、彼個人が嫌いだから辞めさせたいということのようだ。政治家もマスコミもこの視点で動いているようにしか見えない。だから分かりにくい報道になったり政局になっていると思う。どうも日本の政治はいつまで経っても進歩しないようだ。