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　小沢一郎

昨日、消費税増税法案の採決が行われ、例によって小沢氏が造反して７０人ばかりの反対票が出た模様だ。この人は壊し屋と呼ばれるだけあって、どうしても自分の気に入らないとぶっ壊したくなる性分のようだ。悪い癖だが７０歳にもなってこの性根は変わらないだろうから、反対票を投じた以上は男らしくさっさと民主党を出て行ってもらいたいものだ。彼が居残る限り、民主党はいつまで経ってもドロドロとした分裂騒動を払拭できないだろう。

前回、最後に小沢氏の辺野古の原野買占めについて言及しかけた。この点は以前から気になっていて、どうしてこれほど悪質なインサイダーと言って良いほどの行為をマスコミ各社は放っておくのだろうか不思議でならなかった。それは今でもそうで、日頃あれ程低級なスキャンダルの好きなマスコミがこんなに美味しいネタをどうして報道しないのか。これはかなり不自然な事のように感じられる。そこで再度あの頃のニュースを掘り起こしてみようとネットで検索してみた。ネットではかなりの数の記事が出ていたが、その中で下記の記事が最も正確に報道していたように思う。これは２年前の産経新聞だ。

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小沢氏、沖縄に土地辺野古から9キロ投機か 17年購入
(2010)1月29日7時56分配信産経新聞

民主党の小沢一郎幹事長が平成17年11月、沖縄県宜野座(ぎのざ)村で約5200平方メートルの土地を購入していたことが28日、登記簿や衆院の資産等報告書で分かった。建物もない「原野」で、使途は分かっていない。土地は米軍普天間飛行場の移設予定地に近く、購入直前に移設を盛り込んだ在日米軍再編の中間報告に合意していることから、投機目的の不動産取得と受け取られかねず、小沢氏の政治家としてのモラルが問われそうだ。

この記事は小沢氏がインサイダー紛いの手法で辺野古の原野を手に入れたことを明らかにしている。これは衆院の資産報告だから小沢信者が言うようにいい加減な記事ではなくしっかりした情報だ。そもそも辺野古なんて日本中のほとんどの者が知らなかった土地を政権中枢に近い政治家がインサイダー的手法で入手して値上がりを待つ。こんなことは彼の日常茶飯事な行為でこういう悪行は検察も歯ぎしりしているんだろうが、どうにも捜査に入るまでには至っていない。

その辺りがこの政治家の巧妙なところだろうが、もうそういう時代ではなく検察もどんどん摘発しなければならないだろう。彼については野党時代から東北の公共工事に「天の声」を発していてゼネコンから相当多額な企業献金を入手していたことが言われている。この金の一部が先の４億円の出所になっていると言われている。

先日はあの石原東京都知事から「はっきり言って小沢氏は大嫌いだ！」と大阪維新の会発足式で引導を渡されていたが、これは知事に限らずある程度彼の近くに居た人間は皆そうで、古くからの盟友である石井一、渡辺恒三、小池百合子、秘書などほとんどの者は彼から離れていく。これ程人望がない政治家も珍しいほどだ。

彼は田中角栄から政治や錬金術に関するすべてのことを学んで、若い時から蓄財に励んできて政治でも政権中枢を歩んできた。ただ角栄の人間的な魅力を真似することはできなかったようだ。というより、これは真似て見につけるものではなく、その人間の根本のところにある資質だからどうしようもなかったのだろうが。角栄はロッキードというスキャンダルで躓いたがその人望は大変なものだったし、政界や官僚の中でさえ彼の大ファンは多かった。

小沢氏はその点は全く正反対でほとんどの者が彼から離反していく。それは彼の妻や子供も例外ではなく、先週発売された週刊誌にも妻が突き付けた三行半が掲載されていた。これ程人望がない政治は居ないと思うが、それは検察やマスコミもそのようで、どうにかして尻尾を捕まえようとする検察が勇み足で何と調書偽造という大失態まで犯している。

あの４億円事件にしても自分の持っている４億円を使わずに銀行に高額の金利を払いながら借りたり不自然な行為が幾つも見られる。疑わしきは被告人の利益に・・・・という刑事裁判のルールのおかげでどうにか逃げ切りそうだが、こんな私腹を肥やすことしか考えてない政治屋に騙される人間が多いのも頭を抱える。それは医師の中でも同じで、医師専用のＳＮＳでも彼を買被って心酔している者が結構いる。情けないの一言だが、医師の場合は社会と関わりが少ないので、舌先三寸で結構騙されやすいのだろうか。

政界の壊し屋と言われている小沢だが、これは人望がないために壊した後の再建まで人がついて行かないからかも知れない。どちらにしろこのシーラカンスのような自民党の一番悪いところばかりを受け継いだ政治屋には、この国会を最後に退場してほしいものだ。