邪悪な大国

ロシアがウクライナの問題に関してアメリカを中心とした欧米の国々などから批難されている。アメリカと欧米や日本とのスタンスは多少違うのでプーチン大統領はアメリカ以外の国とは話し合いを持っているようだ。ロシアの場合は問題があってもそれぞれの国と交渉により問題を解決していこうという態度が窺われる。この辺りが中国とはまるで違うようで、中国は気に食わないと批難するのみ一切口も利かないという態度で性質の悪い対応に終始する。

そもそもロシアの場合は自分からクリミアを取りに行ったのではなくてロシア系の住民の多いクリミアからの要望で行動した事情がある。本音ではロシア自身も財政負担が増えるわけだし、ウクライナまでも自分のものとしようとは思ってない筈だ。これもウクライナのロシア系住民の勇み足に苦慮しているのが本当のところなんじゃないだろうか。実際のところロシアは大人の対応をして話し合いの用意をしているのにアメリカが感情的になって突っぱねているような側面がある。

ところが中国に関してはこれはもう全く違っていて、南シナ海でも東シナ海でもゴリ押しで領土を我が物としようとしているし、初めから話し合いの考えはなく武力で自分の思惑を達成しようとする態度が明白だ。ベトナムにも体当たりで船を沈没させるし、フィリピンにも同様な態度で接している。ベトナムがここで中国の思い通りにさせると今後は同様なことが続けて起こると警告しているが、これは尤もで日本の尖閣諸島も全く同じ経過をたどる危険性が大だ。

昨日は中国がユネスコの世界記憶遺産に日本軍による南京事件と従軍慰安婦の資料を登録申請したことが報じられた。これは尖閣諸島問題を有利に進めようとする政治的な思惑で行っていることは明らかだ。また近々予定されている習近平国家主席の訪韓時に同じく反日国家の韓国を取り込む地盤を固める思惑もあるのだろう。全くやることなすこと欲望剥き出しのえげつない国々だ。

中国の場合はロシアと違ってここ最近急速にのし上がってきた成金国家でもともと中華思想などという邪悪な考えを持っているので相当に性質が悪い。国民も成金特有の品のなさやマナーの欠如が目立つし、国家自体も武力を元にした全く品のない対応しかできない。そういう事からロシアのような大人の対応ではなく喧嘩早いチンピラの対応しか期待できないし、どんな蛮行をしても絶対に謝らない態度もかなり危険だ。ベトナムや日本との問題でも絶対に相手が挑発してきたと言い張るのみ で反省のひとかけらもない 。今日はトンキン湾で中国船がベトナムの船にいきなり体当たりしてきたことが報じられている。

この邪悪な国と地理上近くにあって対峙しなければならない日本は甘っちょろい対応では国が滅ぼされる危険性を常に持っている。阿倍首相の集団的自衛権の行使に関して非難の声も上がっているが、最早以前のような 安定した国際情勢ではないのだからこれは当然必要だ。アメリカとロシアが冷戦を形作っていた時代は紛争も大人の対応で解決できることが多かったが、今後は中国のゴリ押しで物事が解決されることが幾つも出てくるだろう。この自国の領土を武力で拡大しようとする成金国家はよほど注意しないと 日本の領土を横取りされる危険性がある。

これはもうアメリカとの連携でしか対応出来ない訳で、集団的自衛権は絶対に行使する準備を整えておくのが必要だ。ヨーロッパは中国とは地理的に離れていてしかも経済的にも結びつきが大きいのであまり 関わりたくないようだが、現在の南シナ海や東シナ海の問題を放置しておくと将来とんでもない事態が巻き起こることをしっかり認識する必要がある。アメリカもロシアのようなしっかりした対応の出来る国 へはあまり介入しないで、中国の方にこそ注視してしっかり対応しないと手遅れになる危険性がある。

兎に角、世界が結束して「お前のような荒っぽい品のない行動は絶対に世界が認めないよ！」いう警告を出し続ける必要があると思う。そして将来中国が少しは成金状態から脱して今のような領土拡張の気持ちが薄らぐまでは日本とアメリカは運命共同体として団結して行動をする必要があるだろう。