気持ち悪いこと

最近、なんだか気持ち悪いことが続いている。昨日、兵庫県の野々村県議が一年間に１９５回の日帰り出張をして交通費として３００万円を請求し、また収支報告書にその領収書もなかったとして釈明記者会見をした。その場で答えに窮して何度も号泣で乗り越えようとして大顰蹙を買っている。これは明らかに異常とも言える情景で、大の大人がまさに号泣していて周りの記者も一同引いている状態だった。言ってみれば、幼稚園児が母親から叱られてその場を逃れようと号泣するような様だった。この県議はこういう無茶な政務活動費を請求していずれ問題になるという思いがなかったのか 、もう既に３年間同じことを繰り返していたようだ。

この議員に限らず、全国の地方議会での無駄遣いは目に余るものがある。この県会議員の場合にもいろいろな手当てを含めると年間２０００万円の収入が保証されているようだ。こういうのは日本だけで欧米ではほとんどの国でボランティアに毛の生えた程度の手当てしか出ない。おまけに毎年のように問題になるのが外国の視察旅行だ。それも 紛争など問題のあるような国ではなく世界的な観光都市への視察だ。行く先はヨーロッパやアメリカなどが多いようだが、これは与野党に限らず全議員に恩恵があるので反対も出るわけでなく毎年行われる。

気持ちが悪いと言えば、ＳＴＡＰ細胞の小保方さんの言動も相当なものだ。あんな虚言癖のある女に理研全体が、もっと言えば日本中が翻弄されている。昨日は遂に研究室に出勤してきた。これは酷いと思う。小保方さんがこれまでやってきた様々な捏造を反省して、そのうえで「再現実験をさせて下さい」と言うのならまだ酌量の余地はあるが、それなしに実験室に入り込むと言うのは相当気持ち悪いものがある。例えれば、銀行に悪名高い銀行強盗を連れてきて業務を行わせているような気持ち悪さだ。それに税金を使っているのも嫌な気分 だ。

彼女は 多分期限の１１月になると、「私の体調が悪くて今回は失敗しましたが、あと半年もらえれば絶対に成功させてみせます！」なんてなことになりそうだ。こういう気持ち悪さは優秀な科学者ほど感じるようで、昨日はＩＰＳで網膜を作る実験を進めている高橋ユニットリーダーが実験中止をにおわすようなツイッターを発している。これは 彼女が感情を抑え難かったうえでの勇み足だったようだが、それ程まともな科学者にとって違和感のある事態だと言うことだろう。

最後に安倍総理も相当気持ち悪い行動をとっている。集団的自衛権の行使については私は必要だと思っているが、こんな重要な事を憲法を無視して、一内閣の閣議決定で可能にするのはあまりに危険だと思う。これは絶対に改憲から進めるべきで、こういう事がなし崩し 的に閣議決定されるのは将来を考えると非常に拙い。こういう事が堂々とまかり通っている現在の日本は危険な曲がり角に来ていると思う。ただ複雑なのはこの集団的自衛権の行使自体は必要だと思うことだ。

それは最近の中国の動向を見ていると、これは一刻も早く整備する必要があるのは間違いない。あの何をしでかすか分からない中国が尖閣諸島に上陸した時にわが国だけでは対処できないのは火を見るより明らかで、アメリカの助太刀が絶対に必要だ。そのアメリカが日本のために苦難に遭っている時に日本が高みの見物を決め込むのは絶対にやってはいけないし、またそういう態度ならアメリカもバカバカしくて助けようという気にならないだろう。泥棒に対する備えは常に大事だ。

以上のように梅雨時のせいでただでさえ鬱陶しい気分になりやすいのに、このように気持ちの悪いニュースが幾つも飛び込んでくる。はやく梅雨が明けてスッキリした青空を見たいものだ。