大人げない国々

日中首脳会談が２年半ぶりに行われたとしてニュースを賑わしているが、一昨日の習近平国家主席の安倍総理を迎える態度には驚くと同時に、中国という国の民度の低さを痛感した。 安倍首相が握手しながらしきりに話しかけているのに一言も返さずニコリともしない仏頂面を貫き通していた。ホスト国として各国の首脳を招いておきながらあの礼を失した態度は野蛮国の態度 とも言えるもので、とても世界第二の経済大国と胸を張れるようなものではない。アジアの諸国の領土を力で侵略しながらこのような礼を失した態度を平気で披露するとは全く呆れてものが言えない。

そもそも国家元首がこのような態度に出ざるを得ないのは国民にもその責があるのだろう。つまり少しでも日本に甘い態度を見せると国民からの突き上げが激しくて、主席としての自らの地位 が危うくなるとの危惧がこのような態度を取らせるのではないだろうか。振り返ってみれば、歴代の中国の国家元首もやはり日本の首相に対してはかなり冷たい能面のような表情を見せることが多かった。それだけ日本と中国というのは歴史的に特殊な関係にあるということだろう。ただこれが日本だったら安倍首相がニッコリしたから怪しからんと言う者も居ないだろうから、やはり国の安定性とか民度といったものが根本的に違うのだろう。

尤もこの習近平は個人的にも日本が嫌いなのではないかと思われるふしがある。 それは朴大統領が伊藤博文暗殺の犯人安重根の像を造りたいとの要望を周主席に伝えた折に、満額回答どころかそれをはるかに上回る記念館の建造で対応した。このころから彼は日本に敵対的な政治をするタイプだと思っていたが、次第にそれが証明されつつあるようだ。周主席は先日アフリカ訪問の折に主席用の特別機で象牙の密輸を働いたとして、イギリスの自然保護団体から非難されていたが、報道官は「根拠がない」と一蹴していた。これは酷い話でまるで犯罪者が「証拠がないじゃないか！」と居直っているのと変わらない。そうじゃなくて、団体の主張のどこがおかしいのか逃げないで明言するべきだ ろう。

そのような時に中国が韓国とのＦＴＡを実質的に締結したというニュースが流れた。ニコニコ顔の習主席と朴大統領のニュース映像を見ていると、明らかに日本への当て付けとしか見れないほどの満面の笑みだ。こんな大人げない態度をとる近隣の二国ととてもじゃないが仲良く付き合うのは難しいと思うが、そうばかり言ってはおれない事情もある。つまり日本の将来にそれ程の経済的余裕はないのだ。悔しいことながら、この二国とは癪に障ることが多くても付き合わざるを得ない経済状態なのだ。

こんな二人の反日政治家を相手にしなければならない安倍首相には同情するが、これがまた二人に負けないくらいタカ派的体質を持っているので先が思いやられる。それとこんな二人を相手をしていると彼の体調も心配になってくる。以前首相を下りた時の病気が潰瘍性大腸炎でこれはこのようなストレスがかなり影響するからだ。今後、このような相手をし続けているうちに下痢が止まらなくなったり腹痛が持続したりするとまた途中降板なんてことにもな りかねない。

ただこんなに国々でも日本がどこか良い所へ引っ越す という訳にはいかないので、どうにか成熟した紳士の態度でこの大人げない国々を御して乗り切っていくしかないのだろう。全く手の焼ける隣国ではあるが、ここは日本の命運にかかる大事な局面であるので政治家には踏ん張ってもらって、是非とも将来に禍根の残るような対応だけは避けてもらいたいものだ。