新聞投稿

先週、福岡県のある市において談合情報がリークされ、例によってそのとおりの落札になった。何度も起こるこのような事態にカチンときて新聞に投稿したところ、その投稿文が採用されるという連絡がきた。
思えば４０年近く前に、小学生の時、投稿文を書いて新聞社に送る授業があり、その時に私の文章が一度新聞に載ったことがあった。
ということで今回を入れて今まで２回投稿して２回とも採用されたので、打率１０割ということになる。

どの新聞社も読者の投稿欄があるが、これらはなかなか投稿が多くて採用されるのは難しいと聞く。中にはこれが生きがいになっていて毎日投稿している人もいるというから、いったい全国紙の場合、どのくらい投稿があるのだろう。その中で打率１０割はちょっと自慢できるのではないかなと思う。といっても４０年間に２回では自慢も何もないだろうが。

全体に日本人ほど大人しいというか、自己主張をしない国民は少ないのではないだろうか。外国では政府や地方自治体の不正に対して激しい非難が起こるし、マスコミの追及も徹底している。それに比べてわが国ではソフトな反応しか表われない。こういう国民性は直ぐには変わらないだろうが、このままだと政治家や役人はその大人しいのを良いことに好き放題をするだろう。

それは分かっていても私にしてもデモに参加したり、街頭でパフォーマンスをする事は実際上、不可能だ。となるとこの新聞投稿などはもってこいではないだろうか。ちょっとした時間で自分なりの意見を表明できるし、その反響もすぐに肌で感じられる。私の場合コラムをホームページに書いているのでそれも良いと思うが、何しろ読者の数が圧倒的に異なる。
ホームページの数人に対し新聞は数十万人、数百万人だろうから、これはその差たるや凄まじいものだ。そのような機会を利用して自分の意見を社会に表明していくことは、政治家や官僚の暴走を押さえたりこの日本という国を良いほうに導くためにも有効な方法だと思う。

その採用の連絡のあった時にちょっと気になったのは、投稿文の一部を修正するような依頼があったことだ。それは役人の発言に関してどうしてもその裏づけが取れない部分について、削除をしてもらえないかと言うものだった。私としてはその部分については是非とも入れてほしかったのだが、結局は削除に同意した。

編集者には政治家や役人からのクレームがかなり来るらしく、裏付けを取ったり表現を工夫したりかなり気を使っているようだ。その苦労がわかるし自分で裏づけを取ることも出来ないので削除に同意した。個人の小さなホームページでもクレームが来て喧嘩になったりするくらいだから、全国紙の編集者としては大変な気苦労だろうと察する。そんな編集作業を毎日何年間もやっていると、精神的な負担は大変だろう。

と言うことで今回は新聞の投稿に関して感じたことを書き込んでみました。皆さんも一度は感動したことや激怒したこと何でも良いですから投稿してみたらどうでしょうか。