サーバーに送れない！

６月１０日にこのコラム書き終わっていざサーバーに上げようとしたらどうしても出来ない。ホームページを立ち上げて以来約２０年間、こんな事は今までになかったし原因が全く分からない。ＦＴＰソフトの設定も全くいじってないし、原因として思い浮かぶものがまるでない。ＩＤやパスワードなどいろいろ設定も触って回復を試みたが結局ダメでその週はコラムをアップするのを諦めた。そして暇な時に色々原因らしきものを当たってみたが全然変わらなかった。

その時ふと気づいたのは他のサーバーにはアップできることだった。つまりニフティだけがだめで他は全く問題ないということ。これは明らかＦＴＰソフトなどではなく、ニフティ側に問題があることになる。結局サーバーの問題でそのためにアップできなかったわけだ。そこまでに一週間ほど時間を食ったが、それさえ分かれば時間の問題で、すぐに解決に向かうはずだ。早速ニフティへメールを送って事の状況と解決法を訪ねた。

そうしているうちにも時間は過ぎていくので、ニフティのホームページなどを除いてみようと思ったが、その時に気づいたのはニフティのメールがあったはずだった。プロバイダー契約をした時に自動的にメールアドレスを貰えたのを思い出した。その後、インフォウェッブのメールを使っていたのでニフティのメールは全く使ってなかったが、ニフティのほうから連絡などがある時はそのメールで来る可能性がある。今ではパソコンのどの部分にそのニフティのメールがあるのかもわからなかったが、探していたら実はパソコン画面のかなり目につく部分にあった。

そこでそのページを開いてみると、なんと一番上の段に今回の件に関するお知らせのメールが届いていた。それによると、５月にニフティのサーバーにハッカーの侵入があり、危険回避のために顧客が従来使っていたパスワードを使用不可の処置を行ったので、顧客は自分で新しいパスワードを入手するようにとの依頼だった。これだけで今回の件についてはすべてが分かった。道理で何度サーバーにアップしようとしてもダメだったわけだ。パスワードが無効になっているとは全く考え付かなかった。それ以外の様々な可能性を潰していったので時間もかかったし無効だったわけだ。

早速、パスワードの申請といくつかの登録をしたらすぐにパスワードが送られてきて、それをもとにファイルをアップしたら無事サーバーに送ることが出来た。そういうことで無事解決して今回の騒動は終了したが、 その間何とも落ち着かない一週間だった。２０年間もまるでメンテナンスも行わず、設定もノータッチで行ってきたファイルのアップがこんなに複雑な経緯を経て行われていることも再認識した。 この騒動を契機にＦＴＰソフトも２０年ぶりにヴァージョンアップしてハッキングなどのトラブルに備えたものにグレードアップした。

今回の件で痛感したのはサーバーなどからのお知らせなどは常にチェックしておくべきで、現在のサーバー空間のようにハッキングが数多く行われるような状況ではどんなことが起こっても不思議ではないということ。今回も月に一回でもチェックしていたら今回のように無駄な時間を費やすこともなく、簡単に解決できたはずだ。ハッキングという普段自分とはあまり関係ないと思っていたような出来事がいつなんどき自分の身の回りに起こるかも知れず 、それを考えるとサーバー会社からのメールのチェックは非常に重要だ。

そういうことでネット空間に関して久しぶりに新しい経験をした今回のひと騒動だった。