プレステ２

今日、ソニーからプレイステーションの後継機種であるプレステ２の公開があった。来年３月の発売のようだが、日ごろテレビゲームなどはまったくしない私も今回のこのプレステ２にはいささか驚いた。
ちなみに我が家でテレビゲームをしないのは私だけで、妻子は良く一緒に遊んでいる。食後の団欒の時間になると家族はテレビゲームに私は書斎でパソコンにと分かれてそれぞれの時間を楽しんでいる（あまり感心する光景ではないか？）。

このプレステ２だがこれは単なるテレビゲーム機というより、情報端末を備えた総合エンターテインメント家電とでも言ったほうが良いようなものだ。ＤＶＤの再生はもちろん、インターネットを通じて映画や音楽をダウンロードしてそれを楽しむことが出来る。またホームバンキングなど今までパソコンでやっていたことがこのプレステ２で出来るようになる。
となるとゲーム機というよりパソコンに近い機能といえるかもしれない。いやむしろパソコンを凌ぐ機能を持っているように思う。

これだけの機能がありながら４万円を切った値段というのは信じられないくらい安価だし、多分驚異的な売上を達成することと思う。ひょっとするとマイクロソフトを脅かす存在になっていくのかもしれない。何もわざわざパソコンやＤＶＤのプレーヤーを買う必要はない、ということになるのかも。
大前研一氏の言によると、プレステ２の敵は任天堂６４やセガサターンではなくてウィンドウズだということだが、本当にそのような展開になっていく可能性があると思う。

テレビゲームの出現で家庭での遊びに変化を来した面があると思うが、このプレステ２の出現もかなり家庭を変えるのではないだろうか。それはエンターテインメントだけでなくホームバンキングのような実用面でもこういうものが主流になっていくと、かなり影響は大きいと思われる。
思えばパソコンが我が家に入り込んできた２年前から、家庭内での余暇の過ごし方もかなり変化してきた。最近は妻子までパソコンを持ってインターネットをするようになったのでルーターでLANを構築してる。もしかすると世界中でこのような家庭の変貌が起こるかもしれない。

ところで２１世紀の情報関連の分野はアメリカの独壇場になる危険性があるが、その一角を切り崩す可能性があるのはこのプレステ２だと思う。アメリカに世界中の国々が特許料や著作権料を払わなければならない時代が来るかもしれないのだが、それはやはり日本としては歓迎できない事態でそうならないようにするためには、是非プレステ２に頑張ってもらわないといけない。
出来ればウィンドウズとの競争を打ち勝って、マイクロソフトを凌駕するようになってもらいたい。そうでもしないとアメリカは農産物の遺伝子組換えの分野などで特許を独占しているから、このままエンターテインメントの分野でもやられっぱなしになると日本の将来は暗雲が垂れ込めることになると思う。

貿易立国である日本が、過度の政府の保護や談合によって国際競争力を失いつつある今、このエンターテインメントの分野でしかアメリカに勝てないというのは情けないことではあるが、アニメやゲーム、家電での競争力は十分残っているようなので打ち勝っていってほしい。

プレステ２の発表から日本の将来のことまで発展してしまったが、それくらいプレステ２の存在は大きいものになると思うし、ある意味で家電を離れてパソコンなど情報端末のターニングポイントになるものかもしれない。