筋肉と健康

昨年の後半からゴルフが下手になってきた。ハンディキャップもどんどん下降の一途だ。明らかに試合での成績も落ちてきているし、飛距離も以前のように飛ばなくなり規定打数で グリーンオンする率もかなり下がってきている。いくつか思い浮かぶ原因の一つは以前と比べて筋力が落ちてきていることだろう。体重が４０歳代で中年太りしている時は最大７８キロあったのが１０キロくらい減量して１５年位前からは６８キロをキープしてきた。これが最も活動しやすく健康面でも良かったのだが現在は ６２〜６３キロとなってそれに伴って筋肉も減少しているようだ。以前、１０キロ減量した時は脂肪だけが落ちで筋肉は変化なかったと見えて飛距離も別段落ちることもなくむしろ体の切れが増して飛ぶようになったくらいだった。

それが現在は明らかに以前より１０〜２０ヤードほど飛ばなくなっている。ドライバーが飛ばなくなると当然アイアンも飛ばなくなるわけで、１ホールで２０〜３０ヤードほど飛距離 を出す能力が減少することになる。それにプラスしてボールをヒットする技術も以前より悪くなっているようでどうしてもパーオン率が下がるのは当然だ。まず ボールを打つテクニックに関しては今月から所属プロにレッスンを受けていてフォームの改造に励んでいる。これは自分が今まで作ってきたフォームとかなり違って体全体を使う打法なので違和感が大きいが、それでも数か月間はかかるにしても早晩技術的には向上していくものと思う。

問題は筋力のほうで、これは筋トレなどで筋肉を付ければよいのは分かっているがこれが言うほど簡単ではない。そもそも夜はほとんど毎日ビールや焼酎を飲んでいるので車でジムまで行くことが難しいし、なによりわざわざ夜に外に出ることは出不精の私にとってはその気になるのが ほとんど不可能だ。そのために自宅で筋トレができるように 以前からダンベルなどを購入しているのだがそれを使って自宅でトレーニングを実行するのさえ三日坊主で終わることが多かった。

ただインナーマッスルといって体幹を支える深部の筋肉のトレーニングは毎日やっている。これはぎっくり腰対策で始めたのだがこれが有効で以前は毎年１０回くらい起こしていたぎっくり腰が今では年に一回あるかないかというほどまでに減ってきていている。これほど効果があるとやめられないし、またこのトレーニングはテレビを見ながら自宅の居間で寝っ転がって１０分間くらい足を上げたりするだけなのでぐうたらな私にも毎日続けやすい。これはもう５年以上続けているはずだ。ただしこれはパワーを付けるという意味ではあまり有効ではなくあくまで体を支える体幹の強化にしかならない。

だからと言って以前のように食事でもうちょっと体重を増やせば良いという考えもあるが、血液データなどの健康面では現在の体重が最高に良いのだ。６５キロを切るころからすべての検査データは正常値を示していて、私の年代の者ならほとんどがお世話になっている生活習慣病の薬も一切服用していない。一番良いのは このままの体脂肪率で６５キロになるくらいまで筋肉をつけると良いのだろうが、生まれつきあまり筋肉がつきにくい体質のようで現在の食生活で体重を６５キロくらいにするのは意外と難しい。

中年太りをしていたころは少し食べすぎるとすぐに７５キロくらいになっていたのが、現在の低糖質主体の食生活にしてからはなかなか体重が増えない。今では節制しているわけではなく毎日ビールから始まりつまみに肉や魚や 油料理をたらふく食べているのだがこれがなかなか６５キロに届かない。 間食にもナッツ類を食べるようにして出来るだけタンパク質や脂肪の摂取を意識しているのだが、やはり人間は糖質を食べないと太らないようにできているらしく なかなか目標体重には届かない。

現在、夜はあまり糖質は食べないようにはしているが、朝昼はご飯も食べているし大好物の麺類も食べている。ただし朝や昼は活動しているので食べた糖質はすぐさま消費しているのだろう。多分夜にご飯を 取り入れるとすぐに６５キロをオーバーするはずだが、それをするとグルコーススパイクと言って糖質を食べた後に急速に血糖値が上昇する危険性が高いでこれは考えものだ。これは両親が糖尿病という家系に生まれた私が若い頃から最も注意してきてまたそのおかげで糖尿病にもならずに高脂血症、高 血圧症などにもならずにすんでいるのだからグルコーススパイクだけは避けたい。こういう生活を送っていると意外と人間は太るのが難しいことが実感できる。 人類７００万年の歴史で精製した穀物を食べだしたのはその千分の一にも満たない最近のことなので、まだまだ人類の体は大量の糖質を摂取する構造にはなってないのだろう。そういうことで現在の食生活 を続けたままで筋肉をつけるのは筋トレに励むしかないのかも知れないが・・・・。