ＧＡＦＡ

ＧＡＦＡと言えば、Google,Apple,Facebook,Amazonの頭文字をとった造語で、世界を代表するＩＴ企業で世界中の情報収集や消費活動に甚大な影響を与えている。そしてこの企業群があまりに大きな力を持ってしまったことにより現在世界的な大問題を引き起こしつつある。この企業群は 全てアメリカ発の会社でファーウェイのようにそれらとアメリカという国の関係性も気になるところだ。

まずグーグルだが検索エンジンとしてはもうこれ以外は使わないと言っても良いほどで、インターネットを始めた２０年以上前は皆さんヤフーを使っていたはずだったがいつの間にかグーグルに代わっていた。それ程便利なのだがもはやこれなしではやっていけない し、現在ではスマホＯＳのアンドロイドにしてもこのグーグルが提供しているもので世界のかなりのスマホのなかに入っている。アップルは言うまでもなく ジョッブスが世界で初めてスマホを作り出して、今もアイホンの製造販売している会社でこれもＯＳの大きい部分を占めている。私も スマホは使い初めからアイホンでそれ以外のスマホを知らないので多分このまま先もアイホンユーザーであり続けると思う。

フェイスブックはＳＮＳの一つだがザッカーバーグがハーバード大学時代にの立ち上げた学生間の交流サイトが源で、この過程を描いた映画「ソーシャル・ネットワークサービス」を観てから このサイトを使うようになり、今では高校時代の同級生との交流など毎日このサイトに入っている。同窓会などもこのサイトを使って連絡を取っており同級生でもその参加者はかなり増えてきているし、世界中では数億人が使っているので膨大な情報が収集されていることだろう。

アマゾンは今や世界中の消費活動の中心になっていると言っても過言ではない程で、アマゾン抜きには現在の消費活動を語れないと思う。いま世界中のデパートや スーパーマーケット、小売店の売り上げが落ちてきて少なからずの部分で廃業の憂き目を見るようになっているがそれもアマゾンの影響が大きいと言われている。以前ならデパートなどで買っていた人々がアマゾンなどのネット通販で済ますようにな り街の店舗まで足を運ばなくなってきている。 私の住んでいる北九州市の顔である小倉駅を出てすぐ前にあるデパートも先月閉店した。１００万都市においてこんなことは昔なら考えられないことだ。

そういう私もかなりの品数をアマゾンで購入するようになっている。ゴルフ用品（クラブ、ウェア、ボールなど）の大部分とスーツ以外の衣料品、日用品などはほとんどアマゾンで買っている。これは何年前だったかゴルフシューズを購入した際に少し水漏れしたのを報告したら直ぐに新品と交換してくれて、さらにジャケットを購入した際も実際身につけてみると気に入らなかったのをこれまた何も言わずに別の商品と交換してくれたことが契機となって以来メインで利用するようになった。ここまで至れり尽くせりだと他の小売店はもはや太刀打ちできないだろう。

そういうことでＧＡＦＡにはそれぞれスケールメリットを基にした他の企業にはない強大な強みがあり、今後その強みはどんどん拡大していくような流れを感じる。ＧＡＦＡはプラットフォーマーと言ってその分野での基盤を提供する企業と言われているが、今世界が危惧しているのもその点に大きな関係があると思う。一強他弱のガリバープラットフォーマーが永遠に続いていきそうで、ただ続くだけならまだ良いが、もしこのＧＡＦＡが悪意を持って行動するとどうなるか？　その予測がつかない点が問題なのだろう。

つまりＧＡＦＡが膨大な個人データを集約し活用する唯一のプラットフォーマーとして、そのデータを独占利用することの不都合をまだ世界がしっかり把握できないところにこの問題の本質があると思う。今後その辺りがどのように理解され対応が整ってくると上手く利用できるようになるのか、それともさらにひどい状態に突き進んでいくことになるのかは今の段階では全く分からない。アメリカはファーウェイに対して厳しい態度をとっているが、ＧＡＦＡの拠点国として自分も世界に公正なスタンスを示す必要があるだろう。それにしてもマイクロソフトがこのＧＡＦＡの中に入っていないのが不思議だが。