ノック不戦敗

こんな無茶苦茶な話はないと思う。横山ノック大阪府知事がセクハラで訴えられて、彼はまったく事実無根だが１２００万円を払って裁判の不戦敗を選ぶという記者会見をした。彼らの陣営なりに考えに考えてこのような選択をしたのだろうが、これは明らかに間違いだと思う。これは誰もがノックはセクハラをやったとしか考えないだろうから。

そんなことはノック陣営の弁護士などは先刻ご承知なのかもしれない。それでもこのような選択をしなければならなかったのかも。被告の弁護団がもっとすごい隠しダマを持っているという情報もあり、裁判を続けると悲惨な状態になるのでこのような不戦敗という形を選択せざるを得なかったという事なのかも。

どちらにせよセクハラかそれ以上のことをしたと言うことに関しては、どうみても動かしようがないと思われる。ノック知事も馬鹿なことをしたものだと思う。あまりの選挙戦での優位につい気が緩んだのか、もしくは選挙戦特有のプレッシャーに不覚にも魔が差したのか、その辺りのことは分からないが、今回のこの件がノック知事の命取りになるような気がしてならない。

それにしても一人の女子大生が、大阪府知事をここまで追い詰めるようなことが起こるわけだから、時代が変わったといえ凄い変化だと思う。今までがセクハラに関して甘かったと言えるかもしれないが、本当に注意しないとこれで社会的地位を失うことになりかねないと思う。
我々の親父の世代なんかは、チョット気に入った女の子がいるとお尻をさっとタッチしていたが、こんなことは論外にしても言動には注意しないといけないだろう。

これで思い出すのが数年前に熊本で、女性市議が男性の議員に「女には、これくらいしてやると良か！」と言われて胸をむんずをつかまれた事件だ。これなんか事件としてはセクハラどころではないように思うが、さすが男尊女卑の地と言うべきか、議員は結局責任を取るようなこともなく終結した。

セクハラもそうだが、こういう事件は相手によってもかなり経過が変わっていくのだろう。女性の年齢、その土地の風土によってもかなりの影響を受けると思う。このあたりのことは東京にいると分からないかも知れない。しかし男尊女卑の風習がかなり色濃く残っていると言われている九州においても、この辺りの事情はかなり変わってきているのは間違いないようだ。