カルト

近頃、ライフスペースというカルトまがいの啓発セミナーが話題になっている。法の華にしてもそうだが、どうしてこうもあっさりみんな騙されてしまうのだろうか。このライフスペースはどうみてもムチャクチャな論理しか話せないグルの言うことに従っていっているようだが、人間は一旦マインドコントロールされてしまうと脆いものだと思う。

と言っても日本人全体がマインドコントロールされている、と言えなくもない状況だからわが身を振りかえってみると背筋の冷える思いもある。それにしても｢人間は考える葦である」と言うことからすると、自分で考えることを放棄したこのようなカルト内の人間はすでに人間とは言えないのかもしれない。

全体に東洋人がこのような傾向にあると思っていたが、一概にそうではなく欧米でもかなり多いらしい。一般的に自我の確立されていると言われる欧米人が。、こうも簡単に自分の思考を放棄してしまうのはいったいどうしたことだろう。また洋の東西を問わずにどうも理解に苦しむのは、汗水たらして築き上げた自分の全財産を簡単にだまされてグルに進呈したりすることだ。自分なりの全財産を築くにはそれなりの苦労や犠牲を払ったと思うが、いとも簡単にダマされている。

自分で考えてみれば小学生でも理解できるようなことを、大人がまるで理解できないと言うのはマインドコントロールの恐さだが、やはり何事にも疑問に思うことは自分で考えてみると言う過程は非常に大事だと思う。考えるのが面倒になって手近なマニュアルに乗ってしまうと言うのはかなり危ないことだと思う。

どうも最近の日本人はこの考えるのが面倒で他人に自分の思考を預けると言う点が見られるようで気になる。大前研一氏が指摘しているが最近の家電やCDなどのメガヒットは自分でいろいろ調べることをしないで他人の評価にそのまま乗っかるという、最近の日本人の習性が生み出していると思う。実際に詳細に比較すると、ほとんど差が無い製品でもＣＭ次第でどういう訳か爆発的にヒット商品になったりする。
これはかなりヤバイ社会現象だと思う。

大会社でも社長の周りがイエスマンばかりになると、信じられないような反社会的行為を行ったりするが、やはり自分の頭で考える人間がいなくなるということは異常なことだろう。原宿辺りをガングロで闊歩しているアホヅラを見ていると日本の将来もかなり厳しいと思うが、マスコミもあのような場面ばかり流さずにもっと未来を託す事ができる者が登場する場面を流してほしいものだ。