日本の治安

桶川の女子大生刺殺事件の犯行グループが逮捕されたようだ。まだストーカーの張本人が捕まってないが、これも時間の問題だろう。
この事件で驚くのは、何の怨恨も関係もない人間が他人に依頼されて、殺人を請け負っていることだ。

このようなことは今までの日本人の犯罪史の中でも珍しいことだと思う。保険金目当ての殺人で例外もあるが、今までは被害者と加害者の間には、ある種の関係があった場合がほとんどだったと思うが、今回のは稀有なケースだと思う。また、今日の朝のニュースで、アベックが２人組みの強盗に襲われて、青竜刀で切りつけられた事を報道していたが、どうも日本人の犯罪も変化してきているようだ。さらに気になるのは、このような犯罪が今後増えていきそうなことだ。最近の犯罪は今までの日本型の犯罪とはどうも趣を異にするものが多いような気がする。少年犯罪もそうだが、次第に凶悪になってきているように思われる。

先日も私の医院で診察したが、５０才代の男性を少年（と言っても大柄で強暴な男）がただ目があったと言うだけで、殴りつけて倒れたところで頭を何回も蹴って酷い怪我をさせたケースがあった。その５０才代の男性は顔はどす黒く腫上がり、耳鳴りに悩まされて私のところを受診したものだった。その後も３０才代の男性が複数の少年に襲われて、一方的に殴られて金を奪われた患者も診た。このケースでは鼓膜が破損していた。どちらもまだ犯人は捕まっていない。どうも今の少年法では太刀打ちできないほど、少年の犯罪は強暴になってきている。あまりにも現実にそぐわない法律だと言わざるを得ない。１５才くらいからは大人の法律を課せないと今からの少年犯罪には対処できないと思う。

日本には可笑しな人権を主張する人間がいて、彼らは被害者の人権はほとんど考慮しなくて、加害者の人権には目の色を変えて主張する。彼らに先日放映された少年犯罪の被害者の家族の実態を見せてやりたい思いだ。少年に身内を殺された挙句、その犯人の名前や事件の経過を一切知ることが出来ない人達がどれほど多いことか。あの妙な人権家たちは自分の身内が被害者になったらどのような反応を示すのか？

少年法だけでなく、今からの日本の犯罪にはしっかりした法律が必要だろう。アメリカのようにオトリ捜査も見とめる必要があると思う。そうでもしないとこれからの犯罪には不充分だと思う。日本もこれから先は経済的にも落ち目の三度笠になると思われ、それに伴って治安はさらに悪化すると思う。法律もそれに沿った物にならないと市民の安全を守ることは出来ないだろう。

ストーカー被害を訴えても警察は被害者が殺されるまで手を出さなかったり、競売に出ている他人の家に無断で住みついた者にも警察はなにも出来ないなど、どうも日本の警察はおかしいと思う。こんなことでは日本の治安はどうなるんだろうと危惧される。どちらにせよ犯罪面では今までの古き良き時代の日本に戻ることはもうないだろうから、法律の整備が大事だろう。