大スランプ !

どういう訳かゴルフが大スランプに陥っている。平成１０年は一年間に４回ハンディアップするほど絶好調で、ハンディ１０までなったが、その後去年の一年間は不調だった。一年前はシングル（ハンディキャップ９以下のプレーヤー）なんてすぐになれると思っていたが、今ではシングルへの道には目の前にベルリンの壁の如く分厚いコンクリートの障壁が横たわっている気がする(ちょっと古い！）。

というより今ではハンディ１５の実力もないのではないか、と思われるほどの不調だ。これは一体どうしたんだろうか。以前もスランプに陥ったことは何度かあった。しかし今回は期間も長いし、不調の波も大きい。それに今までだと肩や腰を痛めたといった肉体的な問題やフォームをいじって打ち方が変わっている、と言うように何かしら原因が推測できることがほとんどだった。ところが今回はどうにも訳が分からない。第一フォームも変えてないし、体も毎日のウォーキングや筋トレのおかげで絶好調に近い。この不調にこの一年間悩みどおしだったといっても過言ではない。ライバルには負けっ放しになるし、自分が一度到達できた地点からずり落ちると何ともやりきれない気がする。ゴルフの醍醐味を満喫できないので、どうも日曜日が待ち遠しいという感じがしなくなった。

しかしよく考えてみると、ゴルフをプレーしている人なら推測できるかも知れないが、これほどの不調で、フォームや体調が変わってないとするとあとはグリップとアドレスに問題があることが多い。どうしてこんなことに気がつかなかったのか？　それほど悩みが深くて自分を冷静に見ることができなかったと言うことかも知れない。

今月になって練習場に行ってグリップとアドレスを基本に戻ってチェックしてみると、驚くほどショットが改善してきた。練習場では次第に以前と遜色ないタマが出るようになってきた。あのタマの芯を捕まえた心地よい感触が戻ってきた。ゴルフ場ではまだ以前と同じというわけにはいかないし、アプローチでシャンクが出てスコアもまだまだ満足いくものではないが、どうにか復調の兆しが感じられるところまで来た。今までは真っ暗闇の中でのたうち回っていたのが、やっと先の方に明かりが見えてきて、そちらに行けば出口にたどり着けるという感じと言えば良いだろうか。

やはりスポーツは基本が最も大事で、基本のチェックは常に心がける必要があると痛感させられた。今回のことでは何度もプロのレッスンも受けたのだが、なかなか改善できなかった。やはり最終的には自分で原因を突き止めることが、肝要なんだろう。これからも何度もスランプはあるだろうが、今回のことは非常に大事な経験だったと思う、と言うほど完全に過ぎ去った過去の問題ではないが、ひとまずハンディ１０の時点には戻れそうな気がする。そこから本当のシングルになれるかどうか、少なくとも今の時点では自信はないがもしシングルになれたら、このコラムに真っ先に報告します。早くても１〜２年はかかるでしょうが。