小渕総理、倒れる！

このニュースには日本中が驚愕したと思う。あのゆったりして茫洋に見えた小渕総理が脳梗塞でICUに入院した。４月２日のニュースの段階ではその緊急性から心臓か脳だろうという予測をしていたが、予想の範囲で最も悪い状態に陥っているようだ。 今までのニュースから判断すると首相として当然務まらないだろうが、代議士としても多分ダメなのではないだろうか。というより生命のほうも予断を許さない状態のようだ。

それにしても未だに順天堂の医師団から、何の発表もないというのはどう言うことだろう。状態がかなり深刻なのは分かるが、一国のリーダーが脳梗塞で命も危ないというときに、その治療をしている医師団からまるで情報が発表されないというのは異常なことではないだろうか。 いかにも日本らしいと言えばそうなのだろうが、こんなことでは外国の記者からは理解されないのではないだろうか。また日本は政治も密室で少数の人間が決定するような、閉鎖的な国だと非難されるのではないだろうか。

最近の小渕総理は自由党の連立解消や有珠山の噴火などの対応に追われて、ストレスを解消する時間など持てるはずもなく、極度に緊張した時間を過ごさざるを得なかったのだろう。大変気の毒に思うのだが、ストレスに弱い私などは政治家の生活を考えるとよく好き好んで政治家を目指す者がいるものだと感心したりもする。と言っても一度代議士などになった者は死に物狂いで再選を目指すし、場合によっては法を犯しても票を獲得しようとする。よほどの魔力のようなものがあるのか、周りから持ち上げられるのが自尊心をくすぐるのか。選挙に落ちて資金が尽きないことには、代議士の座を自分から下りる者はまず居ないようだ。

医者としては脳卒中の場合、右大脳半球か左かが気になるところだ。右の場合は左半身麻痺が残っても、政治家としてどうにか生きていける可能性も充分ある。ところがこれが左半球だとすると話しは一転して、運良く回復しても政治家としては致命的なことになる。今回の場合、右半球のようだからその点は良かったと言うべきだろうが、いかんせん梗塞自体の程度がかなり酷いので、回復してもかなりの後遺症が残ることになるような事態が危惧される。

大願成就して総理大臣になっても、健康が優れないと夢を実現できないわけで、やはり最後は健康が一番だと言うことになると思う。そのなかでも最も大事なのは、禁煙と歩くことだろう。私の場合、暴飲暴食が止められず健康的とは言い難い私生活であるが、この２点だけは大事にしている。喫煙者は禁煙しても癌や成人病になるかもしれないのに、その時は後悔するのではないかと言い訳をすることがある。私の場合は逆でもし喫煙していて将来癌や成人病になったら、どうして禁煙しなかったのだろうと後悔するに決まっているので禁煙した。禁煙などの対処をしていて癌になったら、それはもうその人の運命としてしょうがないと諦めもつきやすいのではないだろうか。

毎日徒歩通勤しているのも同じような理由で、私の家系からして肥満は即、糖尿病、高血圧、高脂血症に直結する可能性が高く、これだけは避けないといけない。そのために歩き始めたのだが、これが病み付きになった。ウォーキングにはざっと挙げても１０以上の健康上のメリットがあるので、いよいよ止められなくなる。

皆さんもいろいろな健康食品などに金を費やす必要はないが、禁煙とウォーキングはたいして費用もかからず、健康に最も有効な手段なのでぜひ実行してみることをお勧めする。