アレルギー性鼻炎に対する炭酸ガスレーザー手術

 

従来アレルギー性鼻炎の治療としては減感作療法が推奨されてきました。しかし時間の
かかることとダニ抗原を使えなかっために効果の面でも十分でない場合があり、次第に
減感作療法を選択される患者さんが減少しつつあったのが現状です。

その点を補う意味でこのレーザー手術を受けられる方が増えてきています。
2〜8回(施設によって異なる)の照射で減感作と同等の効果があります。
外来通院で治療でき、手術時間も1回につき5〜10分で済みます。

炭酸ガスレーザーの場合、粘膜表面から0.1〜0.2oで吸収されるため表層を選択的に処置
できるので疼痛も少なく小児にも治療可能です。
健康保険適応です【 料金は一回につき2割負担の患者で3000円弱です 】。

わたしの場合は左右に1回ずつ計2回照射しています。これで特に不足な場合はもう1回ずつ
照射するようにしています。
7〜8割の方に有効ですがなかには再発して2回目の照射を受ける方もおられます。
有効率という点からは減感作療法とほとんど同程度でしょう。ただし減感作のように
終生効果が続くということはなく、1〜2年で効果が薄れてきます。

この手術のメリットは日帰りの外来手術である、出血が少ない、術後に鼻内ににガーゼタンポンなどを
挿入しなくてすむので患者の負担が少ないなどです。